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  1. 島原市議会 2020-12-01
    令和2年12月定例会(第2号) 本文


    取得元: 島原市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-18
    2020-12-22 : 令和2年12月定例会(第2号) 本文 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                午前10時開議 議長(生田忠照君)  おはようございます。これより本日の会議を開きます。  日程第1.市政一般質問を行います。  通告の順序により質問を許します。 2 2番(松坂昌應君)(登壇)  おはようございます。正直が一番、バラの会の松坂昌應です。3期目を迎えて決意新たな古川市長に、トップバッターとして質問ができることに感謝したいと思います。  それでは、質問の1項目め、国際法:核兵器禁止条約ということでお尋ねします。  長崎県民の被爆者たちの悲願であった核兵器禁止条約が、先般10月28日(同ページで訂正)をもって批准国が50か国に達して、来る1月22日、国際法として発効します。残念ながら、安倍政権以来の現政権は、核兵器をちらつかせ、いつでも戦争ができるよという姿勢での平和維持を考えているようです。平和憲法の下、戦争をしない国として世界の尊敬を集めていた日本はどこへ行ったのでしょうか。  それでは市長、核兵器禁止条約成立の経緯と意義について、併せて島原市の立場、つまり古川市長の姿勢をお尋ねしたいと思います。よろしくお願いします。 3 市長(古川隆三郎君)(登壇)  皆さんおはようございます。松坂昌應議員の御質問に答弁をさせていただきます。  核兵器禁止条約は、核兵器の廃絶に向け、その開発や保有、使用、核による威嚇など、核兵器を包括的に禁止する国際条約でありまして、平成29年7月、国連で122の国と地域が賛成して採択されました。  条約は、50の国と地域の批准が発効の要件となっておりますが、本年10月24日に50番目となる批准書を中米のホンジュラスが国連に提出したことにより、条約は規定に基づいて90日後の令和3年1月22日に発効することとなります。  これを契機として、核軍縮、核不拡散に向けた認識、機運が高まったと言われる一方、条約に署名・批准しない国に対しましては、法的拘束力はないとされており、アメリカやロシア、中国などの核保有国が批准しておらず、実効性の確保が課題とされているところであります。  島原市の立場という御質問でございますが、核のない世界は人類共通の願いであり、世界の恒久平和を願う姿勢は、これまでも、また、これからも変わるものではないところであります。  また、本市は被爆県長崎の一都市として、平成7年に島原市非核平和都市宣言を宣言し、世界の恒久平和と緑豊かな郷土づくりを目指し、市民の皆様と共に取り組んでいるところであります。  そして、度重なる核実験等に対し、毎回抗議文を送付するとともに、日本政府に対し国際社会と連携した外交努力を要請しています。  日本政府には、唯一の戦争被爆国として、世界の平和と安全のため、国際社会における主導的な役割を発揮していただくよう強く期待するものであります。 4 2番(松坂昌應君
     ありがとうございます。当然、核兵器によらない平和ということを目指しているというふうに理解しました。先ほどの私の発言、28日と申しましたけど、24日でした。10月24日にホンジュラスの参加で50か国に達したということですね。ありがとうございます。  これに対して、つまり批准というのは、その国の国会、決議機関がこの法に従うよということを決定することを言います。同じような意味でいえば、この地方議会においては意見書の提出みたいな形になりますけれども、その議会が、この法に、国際法に縛られるということを決意するというような意味になるかと思っております。  今回の成立を受けて、広島市議会長崎市議会大村市議会、相次いで、今回、国に対して署名・批准を求める意見書を提出しております。もともと長崎市はもう早い時期から、その3年前のこの法ができたときにも同じような意見書を出しておるんですけれども、今回の50か国が到達した、それを受けてすぐに広島市議会長崎市議会も対応したわけですけれども、我々島原市議会もそれに後れず対応していきたいと思っておるところですけれども、市長、その議会に対する何らかのメッセージはありますでしょうか。 5 市長(古川隆三郎君)  平和を求める考え方は、私にとりましても、議員の皆様方にとっても、全く同じものであると思います。  また、議会は議会としての立場でいろんなことを論議され、一定の方針が出てくるものだと思っています。  先ほども申しましたように、日本は最初で最後の被爆国として、国としてもやはり世界における主導的な役割を発揮する地位に、この件に関しては強く期待するものとあります。  また、そういったことの中で、議会で論議していただくものだというふうに考えております。 6 2番(松坂昌應君)  市長と議会は両輪とも言いますけれども、それはそれぞれに違う立場とは思いますけれども、やはり同じ方向を向いていきたいなと思っております。  実はこの質問、私は非常にいい気分でここに立って話をしたかったんですけれども、残念ながら先般ですね、18日、金曜日ですけれども、長崎県議会のほうが、これについては、コロナ騒ぎのどさくさもあったんでしょうけれども、討論も十分しないままに、書面による討論によってということでしたけれども、長崎県議会が残念ながら賛成少数でこの意見書の提出を否決したという悲しいニュースが飛び込んでまいりました。  私、この準備をしているときには、ああ、長崎もやってくれた、大村もやってくれた、次は島原だ。島原のほうも、実は私たちバラの会の会派以外からも、これを求めている意見が出ておりますので、この議会中に何とかそういう方向に持っていければなと思っておりますけど、再度、市長、コメントありますでしょうか。 7 市長(古川隆三郎君)  申し訳ありません、今、18日の県議会の結果は、すみません、私、把握しておらずに、今知ったところでありますが、やはり平和を愛する気持ちはどなたも同じだと思いますので、市議会の皆様方は市議会の皆様方の立場で、十分御議論いただけるものだと思っております。 8 2番(松坂昌應君)  そういう状況であります。子供たちへも平和教育をしていく上で、今回の大きな動きは避けて通れない問題だと思っているんですね。教育委員会としては、毎年夏なんかに平和学習をやっておるわけですけれども、この問題について、どう思うかというかな、どう考えているか、教育長の姿勢をお尋ねしたいと思います。 9 教育長(森本和孝君)  学校教育における平和教育についてでありますけれども、教育基本法の教育の目標に掲げてあります国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うことを狙いとして、小学校から高等学校までの12年間、身につけるようになっているところでございます。  本県は被爆県でありますので、8月9日の県民祈りの日には、日曜日であっても学校に登校いたしまして、核兵器をなくす、そういった思いを新たにする集会を全ての学校で実施をいたしているところでございます。このことにつきましては、今後ともずっと続けていく必要があるかというふうに考えているところです。  なお、いわゆる実際の授業において、核兵器については、小学校の6年生で日本は平和主義をとっているんだということ、あるいは中学生になりますと、非核三原則、これを日本はずっと守っていっているんだということを学習するわけでございます。  今回、核兵器禁止条約が発効いたしますけれども、来年度から中学校の教科書が変わります。この教科書の中には、この核兵器禁止条約について学習する項目があります。 10 2番(松坂昌應君)  この国際法になると、例えば、対人地雷、それから生物化学兵器、こういったものは既に国際法で禁じられておりますから、そういう兵器を使っていた国も使えなくなる。さすがにこれは人道上許されない兵器だよと。そういう意味でいうと、今回のことにおいて、核兵器は使ってはいけない、人道上許されない兵器であるということが定義づけられるわけです。幾ら核兵器を持った諸外国が、これを持っていてもいいんだと言っても、これは人道上許されない兵器として世界中に認識されることになります。それでも、核兵器を持つか、核兵器を日本に持ち込ませるかみたいなことになってくるわけですね。そういうことで、これはかなり具体的ですけれども、そこまで踏み込んだ教育をぜひされてほしい。中学校に至っては特にお願いしたいと思っております。  次に行きます。  それでは、市役所の市民利用ということでお尋ねをしたいと思います。  新庁舎になって、市民サービスの改善点がどんなものがあるでしょうか、お知らせください。 11 総務部長(高原昌秀君)  新庁舎になっての市民サービスの改善点についてですが、大きなポイントといたしましては、新庁舎は防災拠点施設としての役割を十分果たすため、通常、長崎県に求められている地震地域係数を引き上げており、震度6強の大地震でも補修可能な軽微な被害に抑えることができる耐震性の高い庁舎となっております。あわせて、市民に開かれ、市民が気軽に利用できる庁舎となっております。  市民に開かれた庁舎の具体例といたしましては、1つ目が旧庁舎での駐車場不足を改善するため、庁舎敷地内に80台分を計画しており、来年の秋頃に全ての工事を完了する予定であります。  2つ目として、窓口部門におきましては、大きく移動せずに諸手続を行うことができるように、可能な限り1階に集約してワンストップ窓口の対応が可能であります。特に市民窓口サービス課においては、新たに窓口番号案内表示システムを導入し、待ち時間の少ない窓口対応となっております。  3つ目といたしまして、多目的トイレについては、県の福祉のまちづくり条例に基づく多目的トイレを1階に2か所、2階から4階には各1か所、計5か所を設置しています。  4つ目といたしまして、エントランスホールや大手広場、川床デッキの活用については、市民の憩いの広場、あるいは市民交流のスペースとして活用していただきたいと考えておりますので、市民の皆様には積極的に気軽に御利用いただきたいというふうに考えております。  あわせて、庁舎の見学会も今、行っておりますので、たくさんの市民の皆様に申し込んでいただきたいと考えております。 12 2番(松坂昌應君)  新しい庁舎ですから、いろんな便利なようになってきたなと思います。私、特にこの4点目の市民に大いに利用してくださいと、単純に事務的なことで集うだけではなくという意味に注目したいと思っております。  その前に聞きますけど、早朝営業と土日営業のことについてですけれども、今までは国道から見える場所に大きく土日営業、早朝からやっていますと書いてあったんですけど、その看板がなくなっていますけれども、現状はどんな感じでしょうか。 13 市民窓口サービス課長(上田和久君)  早朝営業と土日営業の実態についてでございますけれども、令和2年5月から新庁舎に移転した後も、引き続きやっているところでございます。  早朝営業につきましては、本庁の市民窓口サービス課で月曜日から金曜日の午前7時半から各種証明書の発行をしております。  土日営業につきましても、本庁の1階では市民窓口サービス課、福祉課、こども課、保険健康課、税務課が、また、有明庁舎では支所の窓口で午前8時半から正午まで開庁しているところでございます。 14 2番(松坂昌應君)  私、市役所のそばに住んでおりますから、特に早くじゃなくても、休みじゃなくても、ちょっと時間を取れば行けるんですけど、そうじゃない方もいらっしゃる。  実は先般、本当に急に急ぎ事があって、朝7時半から印鑑証明を取りに行くことがございました。ああ、これは便利だなと思いました。たとえ利用する数が少なくても、そういうことを大事にしていってほしいなと思っておりますけど、できれば、前ほど大きな看板じゃなくてもいいですけど、そういうことをアピールしていただければ。  というのが、私も市民に聞かれるんですけれども、今、土日は開いとっとやろうかという話をよく聞くんですね。やっぱりいざ行くときになって、初めて分かるということですから、ふだんから分かるようなアピールをしていただければと思います。どうでしょうか。 15 市長(古川隆三郎君)  今、2期工事ということで、庁舎の海側の駐車場の整備をしています。ここが出来上がる過程の中で、それまで待たせるのかということもあるかと思うんですが、なるべく早いうちに、やっていることはやっているとお知らせするのはできるというふうに判断いたします。 16 2番(松坂昌應君)  先ほどの市民が使うということで、公民館的利用ということを前に市長がおっしゃっていましたけれども、会議室や広場、川床デッキ辺りを市民にも開放しているということですけど、その実態をお知らせください。 17 総務部長(高原昌秀君)  会議室等の市民利用についてでありますが、基本的には、市の業務に支障がない範囲で使用許可及び使用料の徴収を行っております。  また、利用可能な時間帯につきましては、土曜日、日曜日、祝日の午前9時から午後9時までと、併せて平日の業務時間外となる午後6時から午後9時までの時間帯としております。  次に、現在の会議室等の利用実績につきましては、8月の利用開始から10団体、計254名の利用となっております。  また、新庁舎見学会では、防災情報集約システムなどの防災拠点としての特徴的な設備や川床デッキ、大屋根広場なども案内しており、7月の実施から、保育園、小学校をはじめとして26団体、約750名の利用となっております。  新型コロナウイルス感染症が流行している状況ですけれども、感染症予防を行った上で、気軽に会議室や広場、川床デッキを利用していただきたいと考えております。 18 2番(松坂昌應君)  夜間の利用が6時から9時までというのが、準備をして片づけを入れると、かなり切迫するということで、公民館等は今10時までやっているんですけれども、その辺について考えはございますか。  あわせて、その時間帯、駐車場は使えるんでしょうか。 19 総務課長(園田泰也君)  今現在、夜間につきましては、6時からの使用ということでしておりますけれども、これにつきましては、昼間、庁内の会議等で使うことがありますものですから、夜6時以降ということでしているところでございます。  なお、会議室等を使われる市民の皆様方につきましての駐車場については、川床デッキ下の駐車場等を利用できるようにはしているところでございます。 20 2番(松坂昌應君)  私は開始時間の6時のことじゃなくて、後ろのほうを言っているんですけど。10時まではどうかという話です。 21 総務部長(高原昌秀君)  使用時間の後ろのほう、現在9時まで行っておりますけれども、利用の状況等を見ながら、今後、改善すべき点があれば、そのような改善等を考えていきたいというふうに思っております。 22 2番(松坂昌應君)  改善という意味でいえば、まさに駐車場の問題ですけれども、駐車場を何で開けてくれないんだろう。これは、今は臨時の障害者優先の駐車場というふうになっておりますけれども、じゃ、80台の駐車場が全部完備した時点ではどうするのか、その辺はどう考えているんでしょうか。 23 総務部長(高原昌秀君)  現在、川床デッキ下20台ございます。まだ全体工事が完成しておりませんので、暫定的な運用で進めさせていただいております。  完了後ということでございますけれども、全体として80台を整備することにしております。こちらにつきましては、国道や県道からの庁舎敷地内への出入口等もございます。こちらにつきましては、市庁舎建設計画策定段階において、島原警察署と協議した上で、交通安全上の問題から市役所の業務時間外については封鎖するようにというところで、市のほうで決定をしたところでございます。  現在、県道側から山側玄関前通路へ進入する入り口については、時間外は進入できないように封鎖していますが、川床デッキ下の入り口につきましては、解体工事のため国道への通り抜けができない状況であることから、封鎖はしていないところであります。  また、庁舎国道側駐車場が完成した後の取扱いにつきましては、例えば、市民の会議室等利用各種イベント等の開催等につきましても、市役所の開庁時と同じ取扱いで庁舎駐車場を利用することが可能と思いますけれども、夜間については、交通安全及び防犯の上からも、封鎖したいというふうに考えております。 24 2番(松坂昌應君)  その国道側は夜間は出入りができないように、だから、整備された後も出入りしないというふうに聞いておりますけれども、じゃ、今あるところ、山側のほうのあそこの入り口は、今、夜間とおっしゃったけど、夜間は閉鎖なんですか。それとも、開けるんですか。今の入り口ですけど。 25 総務課長(園田泰也君)  山側の入り口、県道から入る箇所ですかね、それにつきましては、業務とかイベント等がある場合には開けておりますけれども、ない場合には県道からは交通安全上の問題から今も今後も閉鎖する予定ということで考えております。 26 2番(松坂昌應君)  今、交通整理の人も大変な状況みたいですけど、その状況はどうですか。 27 総務課長(園田泰也君)  今現在、駐車場が本庁舎川床デッキ下のところ、20台に集中している状況で、交通整理の方も県道の入り口のほうで整理をしているという状況ですけれども、国道側のほうの駐車場ができましたら、今みたいな混雑状況は解消されるかと思っているところでございます。 28 2番(松坂昌應君)  前から私、提案しているんですけれども、あそこはもう有料のゲートにしてはどうかということをさんざん言っておるんですけれども、ちょっとその件でお尋ねします。  大手の駐車場、開発公社が管理していた部分、そこはどんなふうに今使われていますか。そして、今後どう使う予定ですか。 29 総務部長(高原昌秀君)  大手駐車場の現状についての御質問ですけれども、新庁舎建設に伴い、新庁舎の海側駐車場が整備されるまでは、庁舎敷地内の駐車場が不足することから、大手駐車場を来庁者用駐車場として利用いただいております。  また、海側駐車場工事が完成した後は、新庁舎や商店街と一体的ににぎわいを創出する空間として整備を検討したいと考えております。 30 2番(松坂昌應君)  今の発言で、商店街や市庁舎利用の方というようなことをおっしゃったけど、それはどういうことですか。  かつてあそこは有料でした。有料でお金を払いさえすれば、市民誰でも止められたし、観光のお客様、商店街利用のお客さんも止められていた。それが庁舎の建設がスタートした時点で、無料にしちゃったんですね。料金所をなくしてしまった。それで、そこのところの経緯と、今後またどうするのか。商店街を利用する方たちは止められるような場所にしようということですか。それは有料ですか、無料ですか。 31 副市長(柴崎博文君)  以前、今お話しの大手駐車場について、開発公社のほうで管理をしながら運営していたということは、議員も御存じのとおりです。その後、やっぱり開発公社の事業の在り方というのもあって、今のような状態になったということも御理解いただきたいと思います。  今、庁舎、あるいは駐車場の建設時期でありますし、駐車場が不足しているということは御理解いただきながら、今、庁舎の駐車場として活用させていただいているということです。  その後、80台ができて、鉄道の下にも駐車場がありますので、恐らく市の駐車場としては十分事足りるだろうという気持ちを持っておりますし、あとはせっかく大屋根広場もあるわけですから、商店街と庁舎の敷地、そして、あの大手駐車場を含めたものが、一体的な市民が憩える広場としての活用ができないかということを、まず第一に考えているところであります。 32 2番(松坂昌應君)  一連の答弁で、非常に危ういというか、うやむやな答弁が多いんですね。先ほどの夜間の庁舎の利用を市民がする場合に、駐車場はどこですかと聞かれます。そしたら、言える場所は保健所のある鉄道の下、線路の下ですよと言うんですけれども、現実には今のこの三角駐車場が開いているんですね。だから、そこの止めるのが早いよというふうになるわけです、仲間内では。ところが今、入り口には、夜間は閉鎖しますと書いてあるんです。その実態はどうなっているんですか。 33 総務課長(園田泰也君)  県道からの入り口につきましては……(発言する者あり)駐車場につきましては、今のところは閉めておりませんが、夜間については閉めるように検討しておりますが、会議とかイベント等での利用につきましては、その部分につきましては、駐車できるようには考えたいと思っているところでございます。 34 市長(古川隆三郎君)  庁舎の時間は、開庁時間ということはありますが、市民の皆さんに会議室として御利用くださいと、現在では夜9時まで使ってくださいと、車で来られる方は、今20台分しかございませんが、9時まで使っていただいて、その皆さんが帰られたら、夜間封鎖というのは当然、利用がない時間帯の夜間であって、庁舎の我々が業務をしている時間とはちょっと勘違いされているんじゃないかと思いますので、市民の皆様方が利用される間は、当然駐車場として活用いただく方針であります。 35 2番(松坂昌應君)  私はその10団体のうちの1団体なんですけど、私も借りました。実際は使ってはいけないと言われたんですね。確かに障害者優先の駐車場という言い方ですから、分かりましたと。じゃ、一般の方はどこに止めればいいかと言ったときに、では、その開発公社がやっていた三角の駐車場にどうかと言ったら、あそこも6時半以降は閉鎖するから使っちゃいけないと、保健所のある側のあっちのほうに止めてくれと言うんですけれども、現実には開いているんですね。そこのところはどうなのかということですよ。言っていることとやっていることが違うんだ。そこのところをどう考えているんですか。
    36 総務部長(高原昌秀君)  三角の大手駐車場につきましては、確かに看板で夜間は封鎖しますという表示を……(「夜間て、6時半以降ね」と呼ぶ者あり)封鎖しますという表示をしております。  先ほども答弁しましたように、市民の会議室利用、あるいは大屋根広場等でのイベント等の際は、先ほども申しましたとおり、開庁時と同じような扱いでというふうに考えておりますので、この表示と現状が違う部分については、今後、きちんと表示をしていきたいというふうに思っております。  先ほども申しましたとおり、会議室利用とイベントで市役所等を使われる場合には、御利用できるという状況にしていきたいと思います。 37 2番(松坂昌應君)  前、あそこを有料じゃなくした時点で、図書館利用の方、観光等のお客様は止めていいですよというふうに書いてあったんですね。夜間の閉鎖のことは書いてなかったんです。それが今回、庁舎の建設が途中段階で、何か急に、そういう6時半以降は止めちゃいけない、この辺をちょっと具体的に言いますと、そもそもあそこに有料の駐車場ができた経緯というのは御存じでしょうか。 38 副市長(柴崎博文君)  あそこはもともと開発公社が運営をするということでやっていましたし、ただ、当然、収益等も開発公社としてはありますので、当時はまだ十分なプラスになっていたというのがありました。やっぱりその中で、開発公社として指摘があったのが、結局、駐車場としての運営がなかなか厳しいというのがありました。やっぱりあそこは場所が市道敷というような意味合いもあって、そういう中では公社が引き続き収益を求めて運営するということについて疑問が出てきたというのがありました。  例えば、駐車場、ある何かをするために一時的に駐車場として使用することについては、やぶさかじゃないというような議論もありますけれども、現在の状況の中で引き続き公社がやっていくということについては、やっぱりやめたほうがいいというのが、当時の公社の関係の皆さんが判断されたというふうに伺っています。 39 2番(松坂昌應君)  公社が運営する、しないというよりも、もともと地元の商店街等が車で来るお客さんのために何とかしてくれということがスタートだった。だから、採算はほどほど取れればいいよと、逆に言えば、逆になっても活性化のためによかろうと、今のコミュニティバスじゃないですけれども、赤字でも運営するんだという、あれも有料ゲートを入れれば採算取れるだろうと、ただ、3年ぐらいは元を取り返すのに時間がかかるから、人を配置するんじゃなくて機械に変えれば運営できるという結論だったんですよ。  でも、それが庁舎の建設が控えているから、じゃ、庁舎建設後はそういう有料のゲートを入れることで採算も取りながらやろうという話だったんですけど、そこのところが伝わっていない。地元の商店街には、使っていいよ、今までどおり。今までは有料だったけれども、この期間はしようがないから無料ですけど使っていいですよというふうに申合せをされていたんです。  一方で、アーケードの商店街のほうから、自分たちも駐車場を運営しているから、そこのお客さんを食うことになるので、夜間は入れないでほしいと、夜間稼ぎ時だからという話だったけれども、現実には今のように入り口に夜間6時半以降は止めちゃ駄目ですとは書いてあるけれども、止めていい。だから、市民の人はそこに止めている。そういう状況ですよ。だから、二枚舌なんですね。こちらの商店街にはいつでも止めていいですよ、こちらには、夜間は閉鎖しますよといって閉鎖していない。そういう状況なんです。  これは有料のゲートをきちんと入れてやっていれば、向こうもこっちもお金を払わんといかん、そうなれば、近いほうに止めるんですよ、お客さんは。そういったところがきちんとされていないままにしている。結果として、私がここで訴えたいのは、止める人は後ろめたい気持ちで、堂々と昔100円払って止めたのに、今は止められなくなっちゃった。こっそり止めるしかない。そんな状況になっている。それは胸張って保健所のほうの、下まで止めに行く人もいるでしょうけど、夜間、あそこを2時間ほど借りてからやろうとう人が、わざわざ線路の下まで車を止めに行きますかという話ですよ。  その辺のところで、私が言いたいのは、こっそり後ろめたい気持ちで止めるんではなく、お金を払ってでも堂々と止められる、胸を張って止められるような、そういう運営をしてほしいんですよ。どうでしょうか。 40 市長(古川隆三郎君)  今、議員の議論も聞いておりましたが、そもそもあそこが駐車場になった経緯は、商店街のほうから駐車場が欲しいということがあったとおっしゃいました。私、今、初めて知った経緯であります。ただ、その後、一定の時間内に商店街にも何か所も駐車場経営をされるところも出てきました。銀行の跡地も駐車場になってきましたので、当時とは多少変わっているというふうに私は思います。  その上で、先ほど答弁があった市庁舎の計画策定段階において島原警察署と協議した上、交通安全上の問題から市役所の業務時間外等については封鎖するというようなことがありましたが、確かに建設の設計の段階ではそうでありました。このときには庁舎を土日、祭日、あるいは平日の6時以降、会議室等で市民が使うという話はこれには入っていなかった時点でありますので、そういった行き違いが出てきたと思いますので、大手の三角駐車場、あのトイレの横については、当分の間、市民の皆様方が庁舎を利用されるときは、駐車のスペースとして活用できるというふうに私は判断いたします。  ただし、海側の駐車場80台が完成した後は、商店街や大手広場のにぎわいを一体感とする、そういった駐車場じゃないものの整備を今予定、検討をしているということはお伝えしておきたいと思います。ここの海側が完成するまでの間は、市民の方の利便性を優先することは可能であります。  ただし、完成後はその形状は変更する方針はあるということをお伝えさせていただきたいと思います。 41 2番(松坂昌應君)  だから、今後、駐車場が完成した後、市役所に用事がなくて、そういうにぎわいのイベントがある云々で集まった人が、市役所のその駐車場に止められるんですかということですね。それは開放するつもりですか、諫早市みたいに。それとも、そこは庁舎に用事がある人以外は止めてはいけませんという今の方針のままなんですか。  だから、私、そこで有料ゲートを設置して、庁舎に用事があった人は判こを押してもらって無料化する。その辺に買物に行ったり観光に行ったりする人は、それを払ってもらうと、そうすれば一石二鳥で市役所の収入にもなるしという提案を前からしているんですね。その辺について、本当に親身になって考えてくれない、しゃくし定規なことを言って、片方にはできます、片方にはできませんと言って、閉めると言って閉めていない。そんなことばっかりやっている。もうそろそろきちんと考えるべき時期じゃないんでしょうか、どうでしょう。 42 副市長(柴崎博文君)  大手の駐車場もそうなんですけれども、やっぱり近隣の商店街と話をした中で、そういうふうにしてきたということがあるようであります。  それで、今、話がありました役所の駐車場についても、地元の商店街の皆さん方が、できればそういう話を、有料じゃなくて、ほかのところもあるからという話もあるようでありますので、今のところは閉鎖をしようという方向でいるということは、常々言ってきていますよね。  今、お話のある有料化したらどうだということについては、結局コストが高いので、今のところは考えておりませんよというような答弁をしたかと思います。ただ、やっぱりこれからどういう車の利用、あるいは駐車場のスペースが必要なのか、そして、近隣の駐車場がどうなのかを含めて、庁舎の海側の駐車場ができるまでには、ちゃんとした方向性を出しながらやっていきたいというふうに思います。 43 2番(松坂昌應君)  写真をお願いします。(写真を示す)前回9月に示した場所ですね。この市役所の筋向かいのところの保健所に向かうところの鉄道の交差点ですね、そこは前回も指摘しましたとおり、歩道が狭いために、歩道から歩道、向こうに行くときに、こういうような表示がされているんですけど、一旦線路を渡って、反対側の横断歩道を渡って、また線路を渡って戻ってきて、歩道に戻るみたいなおかしな構造になっている。  このことで、先般ちょっと市長にも提案したんですけど、歩道をあと2メートルほどでも今の市役所側、山側に振ることによって、歩道が十分確保できる。そうすれば、あんな無茶な横断はしなくていいんじゃないかと。だから、この際、市役所の駐車場が整備される前に、少しあの辺を山側に膨らませてはどうかという提案をしたわけですが、その件について検討はされましたでしょうか。 44 建設部長(野口一敏君)  踏切の東側の横断歩道につきましては、国道251号と市道片町宮の町線との交差点を整備する際に設置したものであります。横断歩道の位置につきましては、当時、公安委員会との協議により、歩行者が安全に通行できる箇所に決定しております。  本交差点においては、国道と線路が非常に近く、踏切の西側に安全に横断できる通行帯を確保できることが困難なために、踏切の東側に横断歩道が設置されております。  国道位置を西側に移動することについては、道路管理者である長崎県に相談したところ、ホテルなど民有地の協力をいただく必要があるということや、大手橋の拡幅、畑地かんがい施設の移設に多くの費用がかかるなど、市役所以外にも影響範囲が広く、多く解決しなければならない問題があることから、今後の検討課題というふうにお聞きしておりまして、事業化に当たっては厳しいものがあるというふうに考えております。 45 2番(松坂昌應君)  検討課題ということで、私は十分な検討をされていると思っていません。ただ、向こうの意見を聞いただけでしょう。もちろん市役所だけが動けば済むという問題じゃないのは分かっているじゃないですか。その辺を十分、じゃ、関係するホテルに相談に行ったんですかという話ですよ。この辺で止めておきます。  それでは、暫定喫煙所の件ですけれども、この喫煙所ですけれども、工事が完了するまで、この際だから廃止してはどうですか。コロナの対策になります。一番3密を避けなきゃいかん場所で、あんな入り口のところに密集する場所を設置する、マスクを外してたばこを吸う場所を提供する。もうこの際、完成まで暫定的に廃止してはどうでしょうか。 46 総務部長(高原昌秀君)  現在設置しております川床デッキ下駐車場の特定屋外喫煙場所についてですけれども、来庁される市民の方などで喫煙する方に配慮することも必要だというふうに考えております。  それと、以前からこの議論というのは議員ほかあったんですけれども、庁舎建設、新庁舎ができまして、敷地内原則禁煙ですけれども、敷地外に持っていけば、また様々な問題も生じると、そういうことから、庁舎の敷地内に特定屋外喫煙場所として、現在設置をしているところでございます。  現在、まだ国道側の駐車場の工事をやっております。現在はまだ暫定的な取扱いということでしておりますけれども、工事が完成したときには、さらに適切な場所というのを十分検討していきたいというふうに考えております。 47 2番(松坂昌應君)  広場の活用について、市長の所信表明に大手門市云々であの活用を言っていらっしゃいましたけど、その辺についてをお話しください。 48 市長(古川隆三郎君)  大手広場の活用につきましては、先ほど申しましたように、今後様々な角度から検討していきたいと思っています。大屋根広場という雨天時でもかなり活用できるようなスペースが整いました。私、庁舎建設に際して、度々初市をほうふつとさせるような祭りイベントでもできるスペースだというふうに認識していますので、ぜひその際は地元の商店街、あるいは市内の若い経済界の若者たちの団体、そういった人たちと一緒になって、そういった人たちが主導権を持って活用できるような広場を、これから活用を計画していきたいと思っています。 49 2番(松坂昌應君)  非常にいいことを言うんですけど、その個別の対応で、駐車場一つとっても不便なこととぶつかってしまう、そういったことがありますので、じっくり実際の人がどう動くかを見てから計画をやっていただきたいと思います。お願いします。  次に行きます。  職員のミスの扱いということでお尋ねです。  前もお話ししたやつを繰り返すことになりますけれども、職員も人間なんですね。人間には必ず間違いがあるんです。問題はその間違いの後なんですね。  そこでお尋ねします。前回も、数年前にお話ししましたけど、トイレ改造費補助の件ですね。高齢者障害者住宅改造費助成交付事業についての件です。この件について、いまだにその対象者の方は負担したお金をそのままでうやむやにされたままなんですね。この件について、どう思いますか。経緯を説明した上で、よかったら、その後の対処をどうしたかを教えてください。 50 福祉保健部長(尾藤正則君)  このトイレ改造費補助の件につきましては、事務処理上のミスによりまして、申請者や施工業者の方へ御迷惑をおかけしたことを真摯に反省しまして、謝罪や説明をこれまで行ってまいりました。  また、第三者機関であります法務局予防司法支援制度を利用し相談を行ったところ、交付決定を取り消すことについては可能であり問題はないとの見解を踏まえまして、申請者並びに施工業者を訪問し、補助金の支出が困難だということで説明をさせていただいているところでございます。 51 2番(松坂昌應君)  だから、その議論はもう済んだでしょう。補助はできない、それはそうでしょう。だから、別の方法はないかということを言ったんですね。別の方法はないか。例えば、職員が交通事故を起こしたときに、相手に損害を与えたときには、どうしていますか。それは税金を使えませんよ。でも、保険に掛かっているから、その保険で払うというようなことをしているわけでしょう。そういう保険があるはずですよ、行政には。  もちろんこれ、補助を出したら、県も協調補助ですから、残りの額を出さんといかん。でも、県のほうは条件を満たしていないから駄目だと言うでしょう。そこで、市がどうするかという話なんです。何もしなかったの、結局。 52 福祉保健部長(尾藤正則君)  この件に関しては、当時、いろいろ市のほうでも協議検討をさせていただいたところでございますけれども、もし、これを、例えばですけれども、和解金というようなことで支払うというようなことになりますと、議決案件ということになってまいります。その際には、その金額を算定する客観的な根拠というのが必要になってまいります。  また、公金の支出をする場合には自治法、この中に規定がありますけれども、正当な債権者に対する債務を確定することを確認しなければ支出はできないというような法の縛りがございます。そういったことから、その債務を確定させるということにつきましては、例えば、裁判所の和解案だとか、損害賠償でいきますと裁判所の支払い命令ですとか、そういったものが根拠になるところでございます。そういったことがない現時点におきましては、公金としての支払いが難しいというように私は考えているところでございます。 53 2番(松坂昌應君)  今の話でいえば、裁判所が調停に入ればいいと、そうすれば和解がまとめられる。その場合に、普通の民間の方が裁判を起こせますか。そうであれば、市のほうで書類を用意して、ここに署名くださいと、そうすれば和解案ができますから払いますということになるじゃないですか。何でそれをしないんですかという話です。またにします。  次、東京学生寮廃止の際も同じなんですけれども、このときも命を守るという名目で、結果的にその生徒たちの生活を奪ったわけですね。そういったことはどうなんだろう。これはどうなのかな。──教育次長、ごめん。これについては、個人のミスとはちょっと違いますので、これは取り下げます。またにしたいと思います。  私が言いたいのは、大局を見て制度を守る、大局を見て平等性がありますから、この人には補助を出した、この人に出さなかったというのはよくないと思いますよ。でも、そういうちょっとした職員のミスで見落としたということで、許可を出して工事してしまった。自分で払わなくていいはずの11万円を払わなきゃいけなくなったみたいなことがあったときに、これはどうなんでしょうね。私は大局も大事、制度も大事ですけれども、個別の個人の基本的な人権といいますか、それが大事だと思うんですけど、その辺について、市長どう思われますでしょうか。ちょっと難しいかな。 54 副市長(柴崎博文君)  人権問題になってくると、若干話が異なるなという気がしておりますけれども、やっぱりこの事業は、補助金としての支出であったと思うんですよ。ですから、補助金であれば補助金等の交付要綱に従って支出をせざるを得ないと。しかも、島原市以外の財源的なものもあったというふうに思っておりますけれども、やはり補助金の場合は、まずは申請に基づいて交付決定をやります。交付決定を受けて、そして、実績に基づいて確定ということになっていくんですが、そこで初めて支出が出てくるということになるんですが、あくまでも交付決定のときに違っておれば、補助金の交付要綱に違っておれば、支出ができないということになるわけですから、確定する段階で変更が出てくるというようなことはあり得る話であって、そのほかの前段でお話があったことについては、様々な要件がありますので、ここではちょっと申し上げにくいんですが、補助金としての支払いについては、今申し上げたような流れでありまして、交付決定をしたから必ず出るというものではないと、あくまでも確定をした後、請求が生じてくるということだけ御理解いただければと思います。 55 2番(松坂昌應君)  だから戻るけど、確定後じゃなくて、申請段階でその人が単身世帯ではないということは分かっていたわけですね。住民票を閲覧することはオーケーだとチェックを入れているんです。担当者がそれを見落としただけなんだ。そして、いざ請求段階になって、そこで発覚したと、発覚したんじゃなくて、認識していなかったんでしょう。受け付けたときに、あなたは単身者じゃないからできませんよと言えば済んでいたんでしょう。工事の着工許可まで出しているんですよ。違うんじゃないですか。もちろん補助金は出ないですよ。何かおかしいんだよね。これはここで止めます。  一例、ちょっと相談ですけれども、例えば奨学生が返済完了を待たずに死亡した場合に、その返済について、どんなふうに対応しようと思われますか。今の規則はあるんでしょう。 56 教育次長(平山慎一君)  奨学金の奨学生ですね。奨学生が返済完了を待たずに死亡された場合、この場合の奨学金の償還についての話だと思いますが、島原市奨学金貸付条例におきまして、奨学生が死亡し、かつ連帯保証人に特に考慮すべき事情があると認められたときには、奨学金の全部または一部の償還を免除することができると規定しております。  その際、著しい心身の障害、その他やむを得ない事情など、家庭の事情や状況を十分に考慮しながら、判断してまいりたいと考えております。 57 2番(松坂昌應君)  私は難しいとは思うんですけれども、原則は守らんといかんけれども、やっぱりいろんな事情がある。そのことで、保証人になった人が払いをするために、今度はその弟が大学に行く機会を失うとか、そんなふうになってはかわいそうな気がする。そういう意味でいうと、市長にも教育長にもくれぐれも個別の市民に寄り添う立場で判断をしていただきたいなと思います。  幸い、この条項の中には、市長、教育長が特に認めた場合にはこの限りではないとありますから、その辺をうまくやってほしいと要望しておきたいと思います。  次ですけど、ヨソモノの活躍ということでお聞きします。  所信表明にあるヨソモノという言葉は決して悪い意味じゃなくて、いい意味で市長は使っていると思うんですけれども、この件について、地域おこし協力隊の件についてお尋ねをしたいと思います。 58 市長公室長(伊藤太一君)  現在、本市では6名の地域おこし協力隊が活動しているところであります。その中では、島原鉄道の魅力を生かした駅周辺の観光地域づくり、あるいは島原の歴史・文化財の魅力の発信、移住、定住の促進、あるいは関係人口の創出を図るための情報発信など、それぞれの持つスキルや経験を生かして様々な活動を行っているところでございます。  地域おこし協力隊導入により期待される効果の一つとして、ヨソモノ、ワカモノとしての協力隊員の斬新な視点、熱意や行動力が地域に大きな刺激を与えるということが挙げられます。  例えば、ある隊員は、鉄道沿線地域の住民と共に手書きマップを作成し、それを活用して情報発信を行うなど、地域の新たな魅力の発掘に貢献しております。  また、ある隊員は、女性を中心とした商店街のイベントに積極的に関わるなどして、地域に刺激を与えているところでございます。 59 2番(松坂昌應君)  おおむね協力隊は非常に頑張っているという判断かと思います。その部署を管轄していると聞いていますけれども、浜野理事が今お見えなんですけれども、コロナの中でなかなか活躍の機会がどうかなと、大変だなと思っておりますけれども、浜野理事から見える島原と島原市役所についてのちょっと感想と、あわせて、堀部邸とワーケーションの件についても報告いただければと思います。よろしくお願いします。 60 島原ふるさと創生本部長(浜野 彰君)  地方創生においては、若者、ばか者、よそ者という言葉がキーコンセプトでよく言われるんですけれども、これは人ではなくて視点の話だと思っております。その点でお話をさせてください。  島原の感想を一言で言うと、もったいないなというふうに感じています。僕がここで一番、目に焼き付いている風景というのは、満月の夜に有明海を照らす、いわゆるムーンロードという言葉らしいんですけど、物すごく明るい有明海で、こんな光景なかなか見ないぞというふうに思うんですけど、市のパンフレットを見ると、1枚もそういう写真がないんですね。せっかくのこんないい風景があるのに、なぜ紹介しないんだろうと、皆さんにとっては当たり前過ぎて、何も感じられないような視点かもしれないですけど、よそ者の僕から見たら、もう月を売り物にしている、満月を売り物にして、海があってと、そういう観光地ってほかにもないですから、今こそそういうものを売り出すべきではないかなというふうに考えたりもします。  分かりやすいお話をしましたけど、旧堀部邸に関しても同じです。設計プロポーザルをやる前は、果たして何社来てくれるだろうかと、3社いけばいいかなと、目標5社かなというふうな話をしていましたが、蓋を開けてみれば、14の事業体、30社ぐらいが応募していただきました。魅力ある古民家だったんですね。商店街にあって、非常に利便性が高い古民家だというふうな評価をされて、それぐらいの14事業体も応募していただいたんだというふうに考えています。しかも、全国の一流どころで、東京や倉敷や奈良や京都から、もう幅広いところから御参加いただきました。  その中で、またよそ者視点の話に戻るんですけど、いらっしゃった方が「街中から水の音が、せせらぎが聞こえるまちっていいですね」と、こういうことって、島原の方と話を半年ぐらいしてきた中で、一言も聞かなかった話ですね。スイスの学会で発表されている資料によると、水の音を聞かせて作業をしたらストレスが減るらしいんですよ。だから、そういうふうなすごくいい財産をお持ちなのに、また、そういうPRもまだされていないと、非常にもったいないかなと個人的に思っています。  この視点でPRをしていけば、ほかのところと差別化は容易にできるんではないかと、ほかのいろいろな全国に観光地はありますけど、そういうふうに考えています。  旧堀部邸の今後のスケジュールなんですけど、12月8日、9日でプロポーザルを実施しまして、地元のINTERMEDIA・乃村工藝社・paak design、この共同体の案を採択することになりました。市民の皆様にも観光客の皆様にも、もちろんお泊まりいただく方にも、気軽に立ち寄っていただける施設として生まれ変わる提案をいただいております。  今後、契約の締結、また、施工のほうのコンペ、いろいろあまり時間がない中ですが、十分関係各所と連携を取って進めていこうと思っています。よろしくお願いします。 61 2番(松坂昌應君)  貴重な意見をありがとうございます。私も心配しておったんですけど、本当にこの堀部邸の活用に関して、そういう14団体も全国から応募された、いかにああいうものが、外からの目線で見るとすばらしいものかということが自覚されたかなと思っております。よろしくお願いします。  同じように、話があれですけど、Uターン者の活躍ということでお尋ねなんですけれども、私、市民の方と話をしていて、いろんな話、結構いいこと言うなという人の話を聞くと、東京帰りだとか、もう隠居で帰ってきたよとか、ちょっと島原を離れていた人の目線が結構あるんですね。そういう人たちをうまく活用できるような方法はないかなということで、お考えをお聞きしたいと思います。 62 市長公室長(伊藤太一君)  人口減少対策として、本市でも移住、定住の促進に取り組んでいるところでございます。平成31年度、令和元年度につきましては、移住者が76名ということで、過去最多の実績となっているところでございます。  これまで市内に来られた移住者の中には、市内で起業された方、あるいは移住相談などのサポート支援に携わっていただいた方など、地域で活躍しておられる方も多く存在しておられると認識しております。  今後は、市として移住する際だけではなく、移住後のサポート体制の充実、あるいは地域住民との交流の橋渡しなど、定住・定着、そういった面を含めての支援も必要と認識しているところでございます。 63 2番(松坂昌應君
     これも所信表明の中に高齢者が気軽に立ち寄れる憩いの場みたいなものをつくりたいというお話なんですけれども、ぜひここにこのUターン者も交じっていけるような、じげもんだけじゃなくみたいなことでお願いしたいと思うんですけど、どうでしょうか。 64 市長(古川隆三郎君)  高齢者が気軽に立ち寄れるという私のイメージで言いますと、かつて商店街の中に「なごみ茶ろん」というのを、空き店舗を活用して1年間だけしたことがあります。1年で補助金が切れましたのでやめましたところ、利用されていたお年寄りからは、なぜやめたんだろうという御意見が多かったのを覚えています。  そういった意味で、イオンあたりが今後オープニングされる場合、市役所のパブリックスペース等を一部分でも設定したいなと思っています。じゃ、そういったところに高齢者の方々が寄っていただいて、快適な温度管理をされているような空間ですので、そこで交流の場が取れないかなというようなことを考えています。  ただ、Uターン、Iターンの方々にとっては、もっと若い方々で、アウトドアだとか、いろんなところに出て回られる方々ですので、高齢者の施設と一体というイメージは、僕に今のところ湧かないところですが、若者は若者らしく、どこかで活躍できるフィールドがあれば提供したいなと思います。 65 2番(松坂昌應君)  そのUターンの中に、若者ももちろんですけど、結構高齢者とは言いませんけど、前期高齢者みたいな方たちの交流の場ということで考えていただければと思います。  次に行きます。  島原半島サイクルツーリズムということで、これは所信表明にもありましたけれども、島原港駅から水無川までの鉄道敷地の跡をどう考えているか、お尋ねしたいと思います。 66 建設部長(野口一敏君)  島原鉄道南線の鉄道跡地の活用についてでございますけれども、みずなし川鉄道橋から国道57号までの島原鉄道跡地の2.3キロメートルの区間については、踏切も少なく、平成新山や有明海のすばらしい景観がありますので、橋梁等の安全対策や維持管理の経費が必要ではありますけれども、この国の支援がいただけるようであれば、自転車歩行者専用道路整備事業としての活用も含めて、地権者である島原鉄道さんや、また、南島原市と共に今後協議してまいりたいというふうに考えております。 67 2番(松坂昌應君)  島原鉄道は、あの敷地跡を、ぜひ行政のほうで使ってくれということで譲渡を申し出た。申し出たのに対して、南島原市はすぐ対応して、線路敷を南島原市の所有に変えたんですけれども、今、島原市のほうは、まだその譲渡を譲り受けていないと聞いていますけれども、そこはどう考えているんですか。 68 市長公室長(伊藤太一君)  南線廃止後、本市におきましても、南島原市同様の提案が島原鉄道からございました。そういった中で、南線、約35キロメートルございますが、本市に関わる分は約2.9キロメートルということで(「2.3キロメートル」と呼ぶ者あり)2.3キロメートルということで、本市といたしましては、南島原市さんが広大な距離をお持ちでございますので、まず、南島原市さんの利活用の状況をお聞かせいただいて、島原市も検討していこうかということで、庁内でも様々な議論、検討を行ったところでございますが、まずは南島原市さんがサイクルロードの活用ということで検討されていますので、そういった方向で本市においても検討を進めていこうと考えているところでございます。 69 2番(松坂昌應君)  ちょっとそれは他力本願過ぎませんか。この島原の肝腎の2.3キロメートルを何も言わない段階で向こうが考えるのは大変でしょう。やっぱり起点は島原市だと思うんです。島原港駅が起点だと思うんですよ。その最初の2.3キロメートルは、向こうの状況次第でやりますよじゃなくて、まず、そこをやりますよということをはっきり確約しないと、南島原市も動きにくいんじゃないですか。どう思われますか。 70 市長(古川隆三郎君)  すみません、数字のことですが、島原市内の範囲は2.9キロメートルで、さっきの最初の御質問である国道57号、雲仙の登り口と交差するところからが2.3キロメートルというふうに御理解いただきたいと思います。  今、南島原市さんが口之津までの長い距離の考えをお持ちです。これは非常に、島原市が協力できる部分があるということをお伝えしているだけでありまして、以前、島鉄から敷地を市のほうにという話がありましたが、明確なものがない中で、先行して買うだけの位置づけがなかったということですので、今、大きく展開してまいりましたので、このことをはっきり見極めた上では、当然、島鉄に返答し申入れをする時期に来ているというふうに御認識いただければと思います。 71 2番(松坂昌應君)  まだ譲渡を受けていないけれども、所信表明にあったように、その方針であると。  私も鉄道跡地の活用で、サイクルロードの話は昔も検討したんですけれども、それまでは失敗事例が結構多かったんですね。ただ、今、世の中が変わって、価値観が変わって、サイクリング、いわゆる健康というキーワードですかね、そういったもので見直されているので、これはチャンスかなと思っておりますので、ぜひ市長、頑張っていただきたいと思っております。  大牟田航路はどのように関わるのかということで、これは大牟田航路の言葉もあったので聞くんですけど、自転車を積んでもいいという意味なんでしょうか。 72 建設部長(野口一敏君)  この大牟田航路につきましては、国土交通省において、優れた観光資源を有機的に連携したサイクルツーリズムの推進ということで、地域の創生を図るため、国内の3地域をナショナルサイクルルートとして指定し、国内外にPRを図っているところであります。  九州においては、大分、阿蘇、熊本と島原半島を結ぶ九州横断サイクリングルート構想がありまして、長崎県でも五島地域や大村湾南部地域がサイクリングコースとして、今後、案内標識の設置やサイクル拠点等の整備が進められる予定でありますが、この島原半島におきましても、対岸の熊本県とか大牟田を結ぶ航路として、この船の活用につきましては、大牟田航路については、運行会社が自転車を載せられるような準備を今進めているというふうにお聞きしております。このサイクリングルートに船や島原鉄道跡を組み込むことで、県外からのサイクリストを呼び込み、滞在型のサイクルツーリズムや交流人口の拡大が期待できるものというふうに考えております。 73 2番(松坂昌應君)  ありがとうございます。社会教育と生涯学習ということでお尋ねします。  生涯学習に対する教育委員会の考え方をお尋ねします。 74 教育次長(平山慎一君)  生涯学習に対する教育委員会の考え方についてでございますが、社会が急激に変化する時代にあって、市民一人一人がその生涯にわたって自分に適した手段や方法で学び、その成果を適切に生かすことができる生涯学習社会の実現は非常に重要であり、市民皆様の学習活動が島原市の活性化に結びついていくことを願っております。  これまでも、大人の方を対象として年間のテーマを設定したまちづくり市民大学講座を実施するなど、様々な立場の方の学習ニーズに応えるための講座を展開してまいりました。  今後も年代、性別、子育て世代など、市民の皆様が生涯を通じて学び、仲間をつくり、充実した生活が送れるように、各種機会の提供に努めていきたいと考えております。 75 2番(松坂昌應君)  教育というのが、学校時代で終わりだよと、もう大人になったら勉強せんでよかとよみたいな、おかしな風潮がある。そんな中で、人間は一生学び続けるんだよみたいな考え方、生涯学習の考え方ということで、島原市、私の記憶で言うと、平成6年頃ですけれども、そういったことで盛んに大人も勉強するんだというような呼びかけがあっていたかと思うんですけど、今はその公民館講座をちょっと紹介している程度で終わっているかなと思っているんですけど、どうでしょうか、教育長、この際、その辺をもう少し前に出していけませんでしょうかね。 76 教育長(森本和孝君)  議員がおっしゃったように、生涯学習社会でございます。いわゆる広い考え方でいけば、学校教育も社会教育も家庭教育も生涯学習の一つであると。今は先ほど申しました3つの教育以外を生涯学習として捉えているわけでありますけれども、先ほど議員もおっしゃったように、公民館講座という形で、それぞれの階層、世代と言うんですか、性別、それに応じた講座を準備いたしておりますので、そこで大いに学んでいただければと思いますし、また、それぞれの自分たちのサークルで学習をされている方もいらっしゃいます。そういった方たちへの場の提供というのも今行っているところでございますので、大いに生涯学習が進むことを我々も支援してまいりたいと思っております。 77 2番(松坂昌應君)  市長の考えもお聞きできませんでしょうか。 78 市長(古川隆三郎君)  先ほど議員が高等学校や大学を終わったら学習が終わったというふうな考え方だとおっしゃいましたが、私はそうは思っていません。日々、毎日が勉強であり、いろんなことが新鮮であり、それで市民の方々にもスポーツをされる高齢者の方々の、あれもあれで学習だと思いますので、いろんなところに学習の機会はあるものだと日々思っています。 79 2番(松坂昌應君)  私は終わりというのではなく、そういうふうに思っている風潮があるのかなと、私も市長と同じ考えです。一緒です。その一番の場所として、図書館が私は貴重だと思っているんですけれども、前に図書館の開館時間を延長する、しないの話がありました。そして、この年末、ずっと休みなんですね。年末に1日、2日だけでも開けてもらえんかなと思っているんですけど、その辺はどう考えていらっしゃいますか。 80 教育次長(平山慎一君)  図書館の開館時間についてでございます。  以前、試行的に時間を延ばした時期もございました。今は早朝の部分を1時間延ばしたという形で、9時からやっておりますけれども、議員がおっしゃいます年末年始、これを数日でもということでございますけれども、現在、図書館設置条例におきまして、12月29日から翌年1月3日までの期間は休館日と規定しております。  なお、図書資料は15日間、視聴覚資料につきましては8日間借りることができますので、年末年始の読書活動につきましても、有効に利用していただきたいところでございます。  今後、その年末年始の開館につきましては、図書館協議会や利用者の声をお聞きしながら検討してみたいと考えております。 81 2番(松坂昌應君)  自分で勉強したいと思ったときに、講座とかなんとか便利ですけど、自分でやろうと思えば、まず、自分で調べよう、図書館に行こうというので、図書館というのは本当にやる気のある、そういう姿勢の方の行ける場所だと思うんですね。それがやっぱり時間が限られていると、ああ、今日も仕事終わって行こうと思うとったら、図書館が開いとらんよとなりますから、その辺を考えてほしい。どうでしょうか。 82 教育次長(平山慎一君)  図書館につきましては、島原には幸いに島原図書館、それから、有明図書館がございますので、それぞれ休館日も変えております。島原のほうは月曜日が休館、月曜日は有明図書館が開いております。そういうのを十分に活用していただければと考えております。 83 議長(生田忠照君)  しばらく休憩いたします。                              午前11時19分休憩                              午前11時29分再開 84 議長(生田忠照君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 85 4番(楠 晋典君)(登壇)  おはようございます。バラの会、中継ぎの楠晋典です。このたび、古川市政の3回目のスタートをお喜び申し上げます。先日の所信表明には課題がたくさんあって、真正面から受け止めて、改善して発展していくことの誓いを述べられたと思います。期待しております。  しかしながら、この100年に一度と言われる疫病神は終息の気配どころか、いまだ猛威を振るっております。高いハードルをつくっております。ゴー・ツーや外国からの入国緩和のタイミングなど失敗だったと、終息とは真逆の政策を行ってしまったがため、さらに波の高い第3波を生み出しています。  夏に第2波を乗り越えたオーストラリアは、この数日で40人ほどのクラスターが出たと。今の日本の感染者数からすると、たった40人くらいと思われるかもしれませんけれども、そのような状況下でもシドニーの一部をロックダウンする方法で封じ込めるということを決めています。  感染と経済、密接な関係において、経済を当たり前、もしくはそれに近い状態でウイルスを完全になくしてしまうというアクロバットは存在しないと言われます。そのような中で、私たち市民は生活を続けていくことができるのか、収入を失い、生活の厳しい声を届けることができるのか心配でなりません。最後のとりで、社会保障をはじめ、行政の役割が改めて試されているようでなりません。  またこのほかにも、所信表明にありました人口減少問題、それから、今年9月の10号台風から推測される温暖化の問題、そして、核兵器廃絶に向けた取組、いずれも長期的な視野の中にありながら、もう一歩も後に引くことができない状況になっていると思います。そういった問題に対して、本市の姿勢と市長の気持ちを改めてお聞かせ願えればと思います。よろしくお願いいたします。  以上、一問一答で行います。 86 市長(古川隆三郎君)(登壇)  楠晋典議員の御質問に答弁をさせていただきます。  まず、私に対して当選の祝意を述べていただきまして、ありがとうございました。頑張ってまいりたいと思います。  今御質問の中でも、本当に新型コロナウイルスが世界中で大変な問題になっています。ちょうど1年ぐらい前からこの問題が出てきたわけですが、春になれば、夏になれば、一定ウイルスは弱くなるからと思っておりましたし、そういう報道もありました。これだけ長期間続くものとはあまり考えていなかった時期もありました。  今、第3波と呼ばれるものが広がりつつあり、いつになったら落ち着くのか、非常に不安な毎日を市民の皆様方も送られていると思います。  海外でワクチン投与が始まりました。トンネルの先に光が見えつつあるという表現もありますので、こういったことも含めて、どうか新しい年には終息の方向に向かっていただきたいと願っております。  このことは議員も、私も、市民の皆様も同じだと思っています。この間、例えば、経済を潤滑油としてのテイクアウト支援事業、プレミアム付商品券、持続化給付金、こういったことも進めさせていただきました。一日も早い給付を目指してまいりました。そして、今おっしゃいますように、社会保障の問題やコロナ禍によって経済的に本当に困っている方々の情報も入ってまいります。  私どもとしましては、担当部課において、メニューの中でできるものは、その範囲の中にあるものは、全て活用していただきたいということを日々実行させていただいています。  そのような中で、今後も本市の課題であります、まず、人口減少に立ち向かい、子育て支援を切れ目なくやること、また、1次産業の活性化、中心市街地の活性化、あるいは高齢者の足でありますコミュニティバスのさらなる利便性、東京2020オリンピック・パラリンピックのホストタウンとしての役目を果たすこと、併せて地球の温暖化や様々な問題に正面から取り組んでまいりたいと考えております。どうぞ御協力のほど、よろしくお願いいたします。 87 4番(楠 晋典君)  ありがとうございます。特に先発の議員からありましたように、核兵器の問題も、今、発効するまであと1か月というところに迫っておりますので、ぜひ市長におかれましても、前進できるように後押しをしていただければなと思います。  おっしゃいました中に、本来であれば、今年の夏にはオリンピック・パラリンピックがあって、本市もキャンプ事業で非常ににぎやかになったのではないかなと思います。そして、この新庁舎が完成して、そのお披露目式も準備されていましたけど、結局、市長と議長がテープカットをされただけじゃなかったかなと、非常に寂しい残念な思いもあったと思います。  しかしながら、そのような華やかな舞台の陰には、このコロナで非常に困っている家庭が今でも存在しておるということを忘れはならないと思います。  国からの一律10万円の定額給付金が支給されたのが5月、同時期に国民健康保険や自動車税などの決定や支払通知が配達されました。その税金を支払うためにこの給付がされたのかと思うぐらいのタイミングでした。それと同時に、税の猶予策も打ち出されておったと思うんです。  国民健康保険の免税措置の内容、それと実績を教えてください。 88 総務部長(高原昌秀君)  新型コロナウイルス感染症の影響により生活の困窮が改善されていない世帯に対する国民健康保険税の減免措置についてでありますが、令和2年4月に決定された新型コロナウイルス感染症緊急経済対策において、感染症の影響により一定程度収入が下がった方々に対して、国民健康保険、国民年金等の保険料の減免を行うとされたことを踏まえ、本市におきましても、新型コロナウイルス感染症の影響により収入が著しく減少した世帯に対して、国民健康保険税の減免を行っております。  減免の対象となる世帯につきましては、新型コロナウイルス感染症により、主たる生計維持者が死亡し、または重篤な傷病を負った世帯、それと、主たる生計維持者の前年の合計所得金額が1,000万円以下の世帯で、新型コロナウイルス感染症の影響により、主たる生計維持者の事業収入、不動産収入、山林収入、給与収入のいずれかの収入が前年の収入と比べて3割以上減少した世帯が対象になります。  減免の対象となる国民健康保険税は、平成31年度分及び令和2年度分の保険税でありまして、令和2年2月1日から令和3年3月31日までの間に納期限が設定されているものが対象となります。  令和2年11月末現在での実績でございますが、平成31年度分が減免件数61件、減免額約130万円、令和2年度分が減免件数68件、減免額約1,230万円となっております。 89 4番(楠 晋典君)  ありがとうございます。61件、68件、金額にしても結構な金額が出ているんじゃないかなと思います。  アメリカのコロナでの死者数が、世界的には非常に数が多くて31万4,000人──ちょっと前の数字です。1万人に1人の方が亡くなっておるという数字。この割合は日本の約44倍の数です。日本よりも貧富の差が大きい問題となっているアメリカでは、貧困層が病院に行くことができず、治療を受けることができない死亡数が危惧されております。  国民健康保険税の支払いの猶予、先ほど言われました61件、68件に入らなかった家庭には、中には納税がかなり厳しい家庭があったのではないかなと思っています。まさかアメリカのように保険証の未給付ということはないだろうと思うんですけど、そのようなことはないですよね。一応確認ですけど。 90 福祉保健部長(尾藤正則君)  保険税の納付が一定期間滞った場合、まずは納税相談や減免証受付による対象世帯の状況把握に努め、確認した内容に応じて短期被保険者証を交付し、その後の納税相談へとつなぐといった対応を現在取っております。  なお、令和2年11月末における短期被保険者証の交付状況については406世帯でございまして、短期被保険者証の交付については、国保の被保険者間の保険税負担の公平性を念頭に置きながら、納税相談を随時実施しまして、対象世帯のほうに交付する対応を取っております。  現在、保険証の未交付といった例はないところでございます。 91 4番(楠 晋典君)  一つ安心な材料だと思うんですけれども、ありがとうございます。そのお話の中にあった短期被保険者証、短期証と言われるものの中身を私も聞いたんですけど、3か月であるとか、期間を区切って発行されておるということで、絶対に切らないということの前提でそういうことをしていただいておるのと、何度もコミュニケーションを取っていただきたいという気持ちがありながら、そういう短期証を発行しておるということを言われていましたね。だから、そういうことも非常に大事なことじゃないかなと思っております。  学校現場でも、今年は中止になる事業がたくさんありまして、3月2日に学校の臨時休校が突然国から言い渡されましたね。混乱した中で春休みが前倒しされて、年度をまたぐことになってしまいました。その次の年度に対する準備が満足にできていたのかどうか、就学援助の状況はどうだったでしょうか。  そして、例えば再開した後に、給食費などの支援もその増減が出ていないか。また、担任の先生からの気づきですね。非常に家庭が生活に困っていらっしゃるような節が見えるとか、そういった情報もあれば教えてください。 92 教育次長(平山慎一君)  準要保護世帯の生活の状況についてでございますが、正確な数字は把握しておりませんが、大変厳しい状況であると推測いたしておるところでございます。
     感染拡大に伴い、家計が減少した世帯に対しましては、認定基準を緩和する市独自の取組を行っているところでありまして、その周知を全保護者に行ったところ、7件の申請がございました。うち6件が認定されたところでございます。ただし、いずれも緩和前の従来の基準により認定したところでございます。  こういった世帯の増加が今後も見込まれるところから、子供の貧困の状況についても、より厳しくなっているものと考えられます。  市としましても、保護者の生活状況の変動により、子供の就学が困難となることがないよう、引き続き準要保護者への就学援助を行ってまいりたいと考えております。  また、先ほど議員おっしゃいました給食費等の状況についてでございますが、給食費につきましては、国の緊急事態宣言により、本年4月22日から5月10日までの間、学校臨時休業となりまして、学校給食が実施されなかった期間がございましたが、この分については夏休みの短縮により、7月に学校給食を実施したことから、増減はないところでございます。  また、給食とか修学旅行、あるいは学用品費などの単価につきましても、定額で行っていますので、実費支給を行っていますので、増減についてはないところでございます。  また、認定につきましても、認定率を比較しますと、ほぼ変わらない状況でございますので、うちのほうから支援する額についても、特に大きな変動はなかったところでございます。  また、先ほど言いました学校給食等の未実施となる事態が生じた場合は、準要保護世帯への影響が生じないよう、今後も十分配慮してまいりたいと考えております。 93 4番(楠 晋典君)  ありがとうございます。6人から7人に1人の子供が相対的貧困にあるという問題は、以前から私も幾つか質問していますけれども、ありながらも、そういう数字に出にくいというか、家庭からの発信がしにくいというか、そういった面があるものですから、いろんなリサーチをされておると思うんですけれども、やはり学校が休校している間に、家庭で子供たちが独りで留守番をして御飯を食べられたのかなと心配な一面もあったものですから、そういった質問もしました。  改めて、この逼迫した生活が今からまたさらに打撃ということも考えられますので、ぜひ救っていただけるようアンテナを張っていただきたいなと思っております。  3番のほうに行きまして、特別定額給付金の状況です。1人10万円の分ですね。  基準日から納付の間までに亡くなった単身世帯の方への給付支援、これは前回も聞いたんですけど、今、状況はどうでしょうか。他市の状況も分かれば教えてください。 94 福祉保健部長(尾藤正則君)  特別定額給付金につきましては、国が簡素な仕組みで迅速かつ的確に家計の支援を行う目的で、1人につき10万円を世帯主に給付する制度でございまして、その給付事務につきまして市が実施をしたところでございます。  基準日以降の──これは4月27日ですけれども──の死亡者への特別定額給付金の給付についてでございますけれども、単身世帯の場合、申請前に亡くなられた方につきましては、国において給付をできないとされているところでございまして、本市におきまして該当されております12名につきましては、給付をしていないというふうなところでございます。  なお、県内におきましては、2つの市が市独自の給付金を創設して給付されているところでございます。 95 4番(楠 晋典君)  非常事態宣言の中で、一人でも多くの人にいち早く支援せねばならないということから、非常にスピード感を持って配布していただきました。そのこともあって、非常に給付のほうも早くて、給付率もよかったということでありがたいんですけれども、全ての国民を救おうと、その政策の平等性がこの12名の方に届いていない状況がまだ続いていると。  今回、11月の臨時議会でプレミアム付食事券を発行されました。非常に好評で、2日間でたしか完売されたという話も出ていたんですけど、ワンセット3,000円、この食事券を買うことができない家庭もあったんじゃないかなと心配になります。  別枠でもいいので、本当に困っているところへ届く支援というのは継続的にせねばならないんじゃないかなと思うんですけど、その辺についてどう思われますか。 96 福祉保健部長(尾藤正則君)  生活に困っている方からの相談につきましては、福祉課のほうで就労支援をはじめ、様々な課題を抱える生活に困窮する方に対して、一人一人の状況に応じた包括的な支援を現在行っております。また、その方々に必要に応じては生活保護制度の説明を行って、申請のほうの受付をしているところでございます。  収入が減少したり、失業などにより住居の家賃の支払いが困難な世帯に対しましては、住居確保給付金、これは国の制度でございますけれども、これによります家賃補助というのも行っております。あわせて、必要に応じまして、社会福祉協議会などで受付をされております緊急小口資金や総合支援資金などの貸付制度の紹介を行っているところでございます。 97 4番(楠 晋典君)  コロナ対策交付金という名目で地方にお金が配られて、その使い道について、今、テレビとか報道で取り上げられておるんですけど、例えば、佐賀県の事業で、コロナ禍で偏見や差別の解消を目的として、県庁に778万円かけて造るという誓いの鐘事業は御存じでしょうか。経済政策が優先という理由から使い道がおかしいということで否決されましたね。この事業、県知事肝入りの提案だったというふうな報道もあっていました。  いいか悪いか、否決されたことはともかくとして、このことについて何か感想はありますか。 98 市長(古川隆三郎君)  自治体がそれぞれ独自で判断されていることですから、私が島原市の市長としてコメントしにくいところでありますが、給付金の使途については、コロナウイルス対策、そういった困っていることへの対策、そういったメニューの中で活用しなさいという方針が示されていますので、島原市としてはいろんなメニューを、まずコロナ対策を優先的──優先的じゃない、コロナ対策に関わるものという位置づけで、全て我々は計画をしております。それぞれの自治体での判断はあるかと思います。 99 4番(楠 晋典君)  そういう議案を提案できるというのは、いわゆる地方自治の考えが国、中央省庁から独立して、地方の実情に応じてオリジナルな政治を法律で許されているということがあったからこそ提案できたんじゃないかなと思うわけです。コロナ対策ということで、広い解釈からゴーンと鳴らす鐘を造ろうとしたんでしょう。  そして、このコロナ対策というところではなくて、いわゆる一般財源というのは、もっと地方の実情に即してもよいというふうな内容のものであります。  9月議会で、執行できなかった事業の予算からこの12名の方へ支援ができないかというふうな質問をしたところ、国の政策の方針に従わざるを得ないと、そういう答弁をいただきました。その理由は、例えばどのようなものか、地方自治の許される範囲外のことであるという判断なのか、どうでしょうか。 100 市長(古川隆三郎君)  9月議会で楠議員から、12名の亡くなった方に対して何か支援できないかというお話をいただきました。私自身、本当にお気の毒であるなと、何とかやりたいなということも正直言いまして思いはありました。しかしながら、よく今回のことを調べてみれば、今回の給付対象者は4月27日付で住民基本台帳に登録をされている人と。併せて受給権者というのがありまして、それはその住民基本台帳に登録されている世帯の世帯主ということになりますので、お一人世帯が亡くなったときは、世帯がなくなるということで受け取る人がいないという国の基準で、もう御存じのとおりであります。  何とかならんかという思いはありました。さらに4月27日以降に生まれた赤ちゃん、せめて同級生ぐらいには何とかしてあげたいと思っておりましたら、国のほうでそれは財源の支援ができるということですから、早速同級生である赤ちゃんは対象にしました。  私が言いたいのはこの後のことでありまして、実は今日までも持続化給付金、あるいは雇用調整助成金、休業補償金、様々な国の制度が出てきています。全て国の財源の中でやることになっています。今、議員がおっしゃるように、独自でできないかといえば、一般財源利用でできます。しかし、今言いました全ての助成金に、全て期限だとか対象だとか、そういうルールが一定にあります。地方自治体として、かわいそうだからということで、このお亡くなりになった方だけを対象にすると、ほかの制度ももう少し緩和してくれんかとか、もうちょっとしたら、この人たちは対象になるじゃないかということがいろんなところに波及してくると思いました。  そういったことで、12名の方には大変申し訳ないですが、今、コロナ対策の中で、国からの財源を前提として取り組むことに鋭意努力しています。そして、市民の方々には、使える範囲の中であれば、可能な限り使い切っていただきたい。申請をしていただきたい。まず、この基本方針で進めていきたいと思っています。12名の方には大変申し訳ないと思いますが、ほかの全ての制度もそうであることを御理解いただきたいと思います。 101 4番(楠 晋典君)  今、市長の御答弁にありました、いろんなことがその基準に引っかかってくると、この持続化給付金以外のこともそういうふうなことにかかってくるということですね。そういった見方もあります。そして、そういうところで前例をつくってしまうと、それに従わざるを得ないよというふうなところもあるだろうと思いますけれども、私はやはり地方の実情に合わせてというところ、つまり、例えば具体的に言うと、県民所得の少ない長崎県のさらに所得の少ない島原市においては、その実情に合わせて、本旨の趣旨とそぐわない一面もあるけれども、一般財源から支出が許されるというふうなことを思えば提案できるのではないかなと思うんですけど、その辺どうでしょうか、市長の思いとして。 102 市長(古川隆三郎君)  議員なりのお考え、それを私は決して否定するものではございません。しかし、おっしゃることも全て一般財源という財源があってできることであり、財政事情が大変厳しい本市にとっては、今、可能な限り国からの交付金や補助金、そういったものを優先的に使わせていただいて、その中で可能な限り市民サービスをする、これがコロナ対策の基本方針でありまして、そこがかわいそうだからという部分に一般財源を充当するのは非常に厳しさが現実としてあります。  ですから、基本的なことで進めさせていただきたい。確かに、独自でやった自治体が2市あることは把握していますが、島原市においては、基本的なルールの中で進めていきたいと思っております。 103 4番(楠 晋典君)  分かりました。基本的な方針というところですね。そういうところが非常に財政的にも逼迫しておるということであったので、今年は9月議会でも、前に戻りますけれども、そういうコロナで残念ながら事業ができなかった予算も余っておるというところから捻出できんかなというふうな提案もしましたね。そういったこともできるんじゃないか、私はそういうふうに今でも思っていますので、まだどうにか考えていただきたいなと思うところもありますので、また次に頑張りたいと思います。よろしくお願いします。  そしてもう一つ、国保の免責基準、先ほど言われました年収の3割というところの基準は、低所得世帯にとって本当に適切なのか。現に、3割に届かなかった家庭が、保険税の滞納が苦しいという相談があっていることを考えれば、こちらも市の援助で手助けをしてあげないと、将来にわたって健全な納税者を育てることにならないのではないかと思いますが、いかがでしょうか。 104 総務部長(高原昌秀君)  国民健康保険税の減免基準の対象を3割から拡大できないかということについてでありますけれども、今回の減免により減少した税収につきましては、国から全額支援が受けられることになっております。  国保会計においては、国保加入者が減少する中、税収も年々減少しており、歳入の不足分については、これまで一般会計からの繰入れにより収支を保っている状況でありますので、市独自の対象範囲を広げるということは難しいというふうに考えております。  なお、低所得者世帯に対しましては、所得の状況により、均等割、平等割を7割、5割、2割の軽減措置により対応しているところでございます。 105 4番(楠 晋典君)  包括的に支援をしておるという話も出ていました。生活保護の話も出ていました。どうしてもやはり生活保護に頼りたくないという市民の感情もあると思います。今、島原で当たり前に仕事をしようとすると、やはり車が必要だったり、そういう具体的なこともありますよね。生活保護になると、そういうところができなくなる。子供がいらっしゃる家庭では、遊びに行くこともなかなか難しくなるというふうなこともあるんじゃないでしょうか。  例えば、もうすぐ確定申告の時期ですね。申告の際にはプラスで生活相談をされてはどうかなと思うんです。収入が下がっていますね、大丈夫ですかというふうなことを一言添えて生活相談につなげるということを、実態の把握に努めてほしいと思います。  今、長与町では、収入減の家庭に支援物資を配るために社協が主体となって、お米やインスタント商品を集めているという話でした。そういった支援の仕方もあります。支援ができるためにも現状の把握に力を入れていただけたらと思います。要望でよろしくお願いします。  次の質問に入ります。  大型台風時避難行動支援ということで、9月の10号台風ですね、多くの避難があって、避難所も多数開設されました。現場では混乱や人手不足があったという話ですけれども、ちょっと状況を教えていただければと思います。 106 市民部長(吉田信人君)  本年9月に発生いたしました台風10号では、市内42か所の避難所のうちに、20か所を開設しております。その際、2,100名を超える市民の方々が避難をされ、その避難所運営につきましては、職員140名で対応をしたところであります。  特に今回、コロナ禍での避難所運営となりまして、1か所の避難所に通常よりも2倍の職員を配置しまして、検温、段ボールベッド、間仕切りを設置するなど、避難所の業務が増えておりまして、多くの人員配置が必要となったところであります。  コロナ禍における避難所運営につきましては、特に多くの人員が必要であることから、今後は自主防災会、あるいは消防団との連携を行い、避難所運営など取組を進めてまいりたいと考えております。 107 4番(楠 晋典君)  公民館の主事さんや職員さんだけが非常に大変だったんじゃないかなという話も聞いていました。先ほど言われました自主防災の方々や消防団と連携してやっていかないと、これが同じような台風が来ると非常に大変だということで、しかしながら、自主防災、消防団ともあくまでボランティアであって、強制的に避難所のスタッフになってということはなかなか言い難いような気がします。  私は理想的なところで言うと、まず、始めていくべきところかなと思っているのは、自主防災会や消防団自身が避難されて、その避難の行動が終わられたらスタッフに入っていただけると。そうすると、自分の家族ももちろん避難しているわけだから、安心ですよね。そういったことから始められんかなと思っているんですけど、どうでしょうか。 108 市民部長(吉田信人君)  今回、多くの避難があったわけですけれども、その際に多く職員が必要だったという経験を踏まえて、特にコロナ禍における避難所の開設につきましては、今、議員さんおっしゃったような自主防災会、あるいは消防団との連携をいたしまして、職員が来る前に地域で開けるような取組、日頃からその際での研修とか訓練とかをいたしまして、地域でいち早く安全なところに逃げるというふうなことを日頃からする必要があるんじゃないかと考えております。  実は昨年の自主防災会の研修で、熊本県荒尾市のほうに行きましたけれども、そこでもまずは地域の公民館に避難をしていただいて、地域で運営をやるというふうな実践的な訓練もされているということも勉強してまいりましたので、そういうのも含めて、今後、来年につきましては噴火災害から30年という節目の年を迎えますので、引き続き自主防災会、あるいは消防団と連携を進めてまいりたいと考えているところでございます。 109 4番(楠 晋典君)  さすが市民部長だなと思って、目標が高いなと感銘しました。私もそういったことが非常に理想的なところじゃないかなと思っております。  しかしながら、まず足がかりとして、消防団は今まで火事を消すばかりだったのが、いろんな活動に引っ張られておりますね。この避難所のスタッフというところもそういったところに可能性があるということで、まず足がかりでできないかなと。公民館を利用するそのついでに体が空くわけですからね、避難してしまうと。そういったことでボランティアができないかなということでお願いです。非常に理想のところを言っていただいて、ありがたいと思っております。よろしくお願いいたします。  次の質問ですけど、地域の高齢者や車を持たない方の移動の支援ですね。こちらも自主防災や消防団でできないかなということで思っていますけど、この自主防災についても、今、再編できているところとできていないところ、まだ温度差があるので、町内会、自治会にも協力してもらわんばいけんわけですけれども、高齢者が1人で避難するというのは非常に大変です。掛け布団なんか持っていこうとすると重いんですよね。だから、実際に暴風域に入るまでの時間帯に避難するとなると、高齢者の方が歩いて避難するというのはかなり大変だなと思っております。  そこで、自主防災会、消防団の活躍ができないかなというふうな思いであるんですけど、いかがでしょうか。 110 市民部長(吉田信人君)  まず、台風など進路や勢力が予想される災害につきましては、高齢者や避難に時間を要する方などに対しまして、早めの避難を呼びかけているところであります。  また、消防団や活動可能な自主防災会等へ、高齢者や障害者などのあんしん支え合い名簿を配布いたしまして、地域内の避難に支援が必要な高齢者等を把握していただくなどの取組を行っていただいているところでございます。  地域防災におきましては、先ほど申しましたが、特に消防団、あるいは自主防災会との連携が大変重要であると考えておりますので、引き続き自主防災組織の充実強化、消防団との連携を進めて避難支援に努めてまいりたいと考えております。 111 4番(楠 晋典君)  ありがとうございます。この台風10号が来たときに、コミュニティバスは公共交通の一部なので、たしか運休していたと思うんです。私は後から思ったんですけど、この非常事態こそ活躍の場じゃないかなと思ったんです。今言った移動の支援にも使えるんじゃないかなと、今後の可能性もあるんじゃないかなと思うんですけど、宣伝効果にもなると思います。どうでしょう、市長。 112 市長公室長(伊藤太一君)  現在、コミュニティバスの運休の判断につきましては、委託先と気象状況、あるいはほかの交通機関の状況を勘案しながら判断させていただいております。今回の台風10号につきましては、そういった委託先との協議によって、9月7日は全便運休させていただきました。  今御質問にあるような、前もって避難が分かるような台風のときですね、現在、田代先生の御厚情、あるいは交付金の活用で7台保有しております。どういった活用ができるか、法的な規制も当然ございますので、そういったものを考えながら研究させていただきたいと思っております。 113 4番(楠 晋典君)  ぜひ前向きに検討していただきたいと思います。  次に、避難所の受入れについてですけれども、母子に特化した避難施設として、太陽寮が手を挙げていただきました。協定を結んでいただいたということで、とてもいいニュースでした。  乳幼児がいると、普通の避難所では迷惑がかかるなとおっくうになりがちで、避難をあきらめることも多いです。同様に、身体障害者の方、そして、高齢者の方が通常、通院や通所をしている施設があれば、その施設をその方々のための避難所、一晩だけですよね。一晩だけの開設をしていただけないかなというふうな、同じような協定の仕方ができないかなと。  例えば、デイケアや短時間ケアなど、通常からその方の病状や特徴が分かっているというメリットがあって、避難先での体調不良に対応が早いと思います。その辺は施設を運営していらっしゃる方の協力が非常に大事ですけれども、どうでしょうか。 114 福祉保健部長(尾藤正則君)  大型台風時におけます身体障害者や高齢者等の受入れ要請についてでございますけれども、平成27年度に島原地区の老人福祉施設協議会と福祉避難所の運営協定に関する協定、これを締結しまして、特別養護老人ホームや養護老人ホーム、デイサービスなど市内の11の施設と災害時の受入れ態勢を整えておりまして、さきの台風10号接近の際には、要請があった要配慮者を含む1世帯を当協議会の施設に受け入れていただいたところでございます。  また、市のほうでは、障害者が容易に利用できます仮設トイレを8基整備しまして、指定避難所におけます身体障害者等の受入れについても準備を現在進めているところでございます。  議員お尋ねのデイケアの活用については、先ほど申し上げました避難所の設営に関する協定の中には、この施設は現在はないところでございますけれども、避難所の選択肢を広げるためにも、多くの施設に協力していただくことは非常に重要というふうに考えておりますので、今後そのような施設にも協議、相談をしてまいりたいというふうに考えております。 115 4番(楠 晋典君)  先ほどの移動の話になりますけど、例えば、車椅子の方の移動とかなると、普通の車ではなかなか難しい。そういったこともありますので、そういう施設整備がされているところが協力していただけるのが一番スマートかなと思いますので、ぜひ輪を広げていただいて、市民全体で一人の犠牲者も出さないということを念頭に置いて頑張っていただければなと思っております。  次に、新庁舎の駐車場の在り方ということで質問します。  川床デッキの下の駐車場に、前回より標示をしていただいたおかげで、ドライバーさんと整理員さんのやり取りがしやすくなったというふうな声も聞きました。ありがとうございます。  しかしながら、時間帯次第ではまだ混み合っていると思います。長時間駐車する場合には、特にそれ以外の場所に駐車していただけるようお願いしたいと。例えば、入札があるときなど関係者の車の駐車が多いと聞いています。ぜひとも協力していただきたいし、今日のような議会があっているときも、私たち議員もここには止めないということで決めていますので、ぜひ協力をしていただきたいのと、周知をぜひしていただきたいと思います。そこにちょっとコメントをお願いします。 116 市長(古川隆三郎君)  今おっしゃるとおりだと思いますので、例えば、入札は事前に分かっているわけですから、入札の際は国道下の大手浜駐車場をお願いしますというようなお願いはすぐできると思います。 117 4番(楠 晋典君)  なかなか、案内の文章のところに小さく書いてあるだけでは気づかないよとかいうふうなことも聞いていますので、周知をぜひよろしくお願いいたします。  混み合う駐車場、市民に何とか便利に使っていただきたいという気持ちは分かるんですけど、ここは緊急車両はちょっと違うと思うんですよね。市役所の消防隊の多機能車、以前、三角駐車場のほうに止まっていましたけど、今、三角駐車場も先ほどの前の議員からのお話で、ここに止めていないということじゃないかなと思うんですけど、これじゃ多分、出動がかなり遅くなってしまうんじゃないかなと思います。鉄道と連携した交差点なので、非常に渋滞する時間も多いので、できれば多機能車については川床デッキ下、もしくは三角駐車場にきちっと止めていただいて、市役所消防隊の出動を迅速にしていただく体制を整えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。どうでしょうか。 118 市長(古川隆三郎君)  海側の全体工事が完了すると、いろんなことが見えてまいりますので、緊急性がある場合は、やっぱりすぐ出動できることが担保されるべきだと思いますので、全体工事の完了まで今のところに止めますが、その時点でまたほかのことも、今日御指摘のことも踏まえて判断したいと思います。
    119 4番(楠 晋典君)  今から火事の多い時期になってきますので、ぜひすぐにでも三角駐車場に止めることを前提に検討していただきたいと思います。  次の質問です。旧庁舎を解体して、駐車場工事が進んでいるようですけれども、その進捗、そして、今後の予定はどうでしょうか。遅れているんでしょうか、どうでしょうか。 120 総務部長(高原昌秀君)  新庁舎の国道側で行っております旧庁舎解体工事の進捗についてでございますが、工事内容としましては、旧庁舎建物の解体と地中に設置されていた基礎ぐい撤去などが主な内容です。  現在、基礎ぐい撤去を終えた段階で、これから年度内に外周部分の地下埋設工作物等の撤去を行う予定です。 121 4番(楠 晋典君)  ここの80台の駐車場が確保できないと、なかなか大変なことが多いですよね。特に地元の方々、そのほかにも特別支援学校に行くところにありますので、車が多いと非常に危険ですので、工事を急いでほしいというふうな声も出ております。  写真をお願いします。(写真を示す)次の提案であります。これは以前した提案なんですけど、ゲートボール場はこの一画に──下の大手浜ですね。大手浜駐車場の一画にできないかなということでの提案です。  写真を見ていただくと分かると思うんですけど、今この現場事務所、これは庁舎の建設に係る現場事務所なので、今はないんですけど、ここら辺に今、解体工事に伴う現場事務所があります。この部分は公用車が止まっているわけです。たくさん。もう一個上の区画、ここは一般の車と公用車が両方止まっています。一番庁舎に近いこの区画は、一般車と職員さんたちの自転車であるとかバイクであるとか、そういったのが止まっています。ゲートボール場というのは20メートル掛け15メートルなので、このくらいなんです。だから、全部取るわけじゃないんだよというふうな提案で、しかも80台が担保されれば、かなりスペースも空いてくるんじゃないかなと。ここの公用車の駐車場はもう1段上に上がっても支障がないようなぐらいになってきはせんかということで、そういうゲートボール場の提案をしたいんですけれども、お堀でされておったゲートボールの方の現状は今どうなっていますでしょうか。 122 福祉保健部長(尾藤正則君)  お堀でのゲートボールをされている方の現状ということですけれども、お堀のゲートボール場の現状としまして、まず、大変水はけが悪くて、雨が降りますと、数日間、水が引かないような状況でございまして、現在、ゲートボール場としての利用が難しいというふうな状況でございます。  また、堀底は周囲を石垣で囲まれておりまして、万が一石垣の崩落が発生した場合には、人命に関わることが想定をされるため、今後は堀底に立入りを禁止する措置についての検討が必要であるというふうに考えているところでございます。 123 4番(楠 晋典君)  市長を囲む地域懇談会でも何度も話が出ていたんです。どこかないかなということで探していくと、やっぱり森岳地区はかなり密集しているので、こういう大きな広場というのが探しにくい。であれば、こういったところに造れないかなという提案で、今、写真も挙げています。  市長のお考えでは、この庁舎の近くでお祭り的なイベントもしたいということであったので、そのときの駐車場に取っておきたいという気持ちもあるんでしょうけれども、例えば、今言った水道課の倉庫がここにありますけど、その下の県南保健所、ここにも80台ぐらいの駐車場のスペースがあるんですね。であれば、土日はここは休んでいますので、ここを貸してくださいというふうなことのお願いもできると思うんですよ。まさに縦割り行政の解消になると思うんですけど、その辺どうでしょうか。 124 市長(古川隆三郎君)  基本的なことをお伝えしたいと思いますが、お堀の中に人が入ることを制限してくれというのが石垣の専門家だったり、島原城利活用検討委員会でそういった話がどんどん入ってきています。あそこはもともとお堀ですから、水はけが悪いのがお堀の中ですから、そういったこともあって今使われていないようです。今、中尾川の河川敷で杉谷地区の方々と一緒にやっていると、プレーする人の頭数、参加者が非常に減ってきていることもあります。  それで、大手浜については、各種イベント時の駐車場にしたいと思っています。  ただ、じゃ、ゲートボールの方々がどこに行くのかということについては、もうしばらくいろんな公共施設等の総合管理計画等で空いてくる部分もあるかもしれない。あるいは学校の校舎の施設なんかも、児童数の減少なんかで今後どのような方針が出てくるか、そういったことも踏まえた中で、今後どこかで健康的にプレーしていただくようなことを考えていければと思っています。 125 4番(楠 晋典君)  ありがとうございます。高齢者の方々の健康増進なので、あまり悠長な時間はないと思うので、よろしくお願いいたします。  次の問題に行きます。温水プールの存続について。  今年はコロナでいろんなことが中止され、プールの授業もなかったということですけど、有明地区について言うと、有明プールの活用をした授業をするという予定だったんですね。その予定内容のところをちょっと教えていただければと思います。 126 教育次長(平山慎一君)  有明地区におけます有明プールを使った水泳学習でありますが、本年度は大三東小学校、高野小学校、湯江小学校において、6月から7月にかけて実施する予定でありました。しかしながら、新型コロナウイルス感染拡大のため、市内の小学校における水泳学習は全て中止としたところでございます。  当初の計画では、バスを利用した移動と考えておりまして、移動時間は5分から10分程度、また、授業時間につきましては、各学年1回につき90分授業とし、全体で5回程度を予定しておりました。これらについては、全て学年単位で実施し、低学年については小プールを活用したり、大プールの1つのコースに底上げ台を置くなどの工夫をしまして、学習を進める予定でございました。 127 4番(楠 晋典君)  聞いた話によると、授業時間というのは学校単位で決められるということなので、例えば、昼からの2こまを水泳の授業に使うというような工夫の仕方ができるということだったので、そういうふうな活用の仕方をするということでしたね。  これは有明地区に関してのことなので、来年度もこういう予定でされるだろうと思うんですけど、これを踏まえて、例えば、旧市内についてはどういうふうに考えていらっしゃいますでしょうか。 128 教育長(森本和孝君)  まず、本年度、残念ながらできませんでしたけれども、次年度、有明地区3校で検証してまいりたいと思います。  これは当然費用対効果はあるわけでありまして、いわゆる一般財源からの持ち出し分も少なくなります。今の個別計画におきましては、いわゆる共同利用と、2つの学校で1つのプールを使うという形で今示しておりますけれども、今回、有明地区での検証を行いまして、教育効果も高まると、いわゆる従来とほぼ同等、もしくは高まるということが証明できるようであれば、今後は拡大をしてまいりたいと思っております。  しかしながら、有明プールでどこまで、何校までができるかという、そこら辺りも十分検討していきたいというふうに考えております。 129 4番(楠 晋典君)  旧市内について言うと、例えば、四小のプールが新しいので、三会小のプールは閉鎖して、そちらを一緒に使うというような具体的な案でいこうかというふうな方針であると思うんですけれども、私は常々、温水プールの活用もできるんじゃないかなというふうなことで思っていますので、そういったことも可能性として踏まえてほしいんですけれども、ちょっと写真をいいでしょうか。(写真を示す)有明プールと温水プールを比較した表を作っていまして上から収入ですね、指定管理料。真ん中ぐらいから人件費、光熱水費だとか──見えにっかですかね。すみません。  やはり燃料費、光熱水費のところで言うと、青のほうが温水プールなんですけど、非常に安上がりでできているなと、もらい湯でやっているんでですね。  指定管理料について言うと、温水プールのほうが高いと。人件費のところが増減がかなり分かれていまして、温水プールの人件費がかなりかかっているということで、この辺は細かく聞いていかないといけないんですけれども。  こちらのほうに、参考例として、長崎市の神ノ島のプールがあるんです。こちらはお風呂もついているということで、利用料が、かなり収入があるんですけれども、プールの規模が島原の大体2倍ぐらいのプールであります。  こちらはごみ処理施設の熱を使ってのプールということですので、比較していくと──ごめんなさいね。時間がないので端的に言うと、それよりもこの青の部分のもらい湯で賄っている燃料費、光熱水費はかなり安いというところに来ているんですね。であれば、建て替えて新しい施設になると、さらに維持管理費の安い施設ができるのではないかなと思うんです。その辺はどうでしょうか。感想を、もしあれば教えてください。 130 市長(古川隆三郎君)  何といっても、宝酒造さんから60度のお湯を無料で頂いている、こんなありがたい話はないわけです。それと同時に、あの建物は非常に老朽化して、46年経過していますので、公共施設等総合管理計画では令和4年度を目標に廃止という方針が示されています。しかしながら、議員がおっしゃるように、宝酒造さんも喜んで使ってくださいとおっしゃっているお湯の利活用はいろんな面で図るべきだと思います。  さらにあの地域は中心市街地にあります。市民の健康増進も大切でありますし、今、教育の現場のほうではプール授業をいろんな角度から進めようとしています。そういったことで将来的な課題としては位置づけられるんじゃないかと思いますが、今、何といっても公共施設等総合管理計画、財源的なこともありますので、今後、将来的な課題として検討させていただければと思います。 131 4番(楠 晋典君)  すみません。時間がなくなりましたので、最後の質問に入りたいと思います。  ロケツーリズムです。  このコロナ禍の中で、人の移動を伴う事業ということで、ロケツーリズムの観光客を呼び込もうという事業ですけれども、そもそもロケに来られる段階での感染対策というところはどのようにされておるのか、むやみやたらに来ているのかどうか、ちょっとその辺が心配で、聞きたいと思います。 132 産業部長(西村 栄君)  撮影時におけます感染対策についてでございますけれども、まず、映像制作業界のガイドラインを遵守した上で撮影が行われているところでございます。  直近のロケから具体的に申しますと、出演者及びスタッフ全員の検温とマスク着用、また、最小限のスタッフによる撮影や衛生担当者を配置し、消毒等の徹底、さらには屋内施設訪問時は一般のお客様との接触を減らすため、基本的に貸切りにするなど、コロナ禍における新しい撮影スタイルにて、感染対策を最優先した上で撮影が行われている状況でございます。 133 4番(楠 晋典君)  今、郵送でのPCR検査もかなり安価でできるということなので、例えば、受け入れる側の職員にとっても、非常におどおどしながら、心配なことを考えながらの受入れということで、そういうことのチェック機能もいいんじゃないかなと思っております。  今かなり実績が出ておるということで、こういうロケーションジャパンで常に取り上げられているような状況ですので、非常に頑張っていただきたいと。アフターコロナに向けていろんなことを整備していこうとされておると思いますけど、今後の展望はいかがでしょうか。 134 産業部長(西村 栄君)  今後の展望についてでございます。  現在、コロナウイルス感染症が拡大しておりますけれども、収束後の観光需要を見据えまして、ロケツーリズムにおけます重要な3つのステップでございますロケの誘致、ロケの受入れ、ロケ実績の活用を、ウイズコロナ時代に合わせて、できるところから進めていく必要があろうかと思っております。  今後もコロナ感染対策を最優先した上でロケ受入れを行い、映像作品を通し、本市の魅力を全国に情報発信することで、全国の皆様から訪れてみたい、また、暮らしてみたいと思っていただけるような注目を浴びるまちを目指してまいりたいと考えております。 135 4番(楠 晋典君)  以上で質問を終わります。ありがとうございました。 136 議長(生田忠照君)  午後1時30分まで休憩いたします。                              午後0時30分休憩                              午後1時30分再開 137 議長(生田忠照君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 138 3番(本田みえ君)(登壇)  3番、バラの会、本田みえ。  今回、市長選3期目の御当選、古川市長おめでとうございます。引き続き、とことん子育てに優しいまちづくりに務めていただけるものと心より歓迎して、お祝いを申し上げます。  マスクを外して質問をさせていただきます。  所信表明においても、1に人口減少問題に立ち向かうと、安心して子供を産み育てることができる環境づくりが必要と述べておられました。  さて、今年度策定された第3次島原市男女共同参画計画についてお尋ねをします。  子育て支援の前にあるのが、女性に対する支援ではないでしょうか。女性が社会の中で、生きがいとやりがいを持って、自分らしく、生き生きと、輝いて生きていける社会は、みんなが輝ける社会ではないでしょうか。  昨年末発生した新型コロナ感染症、1年がたち、終息どころか、日々、感染拡大のニュースが流れております。このコロナ禍、パート、非正規といった雇用形態の労働者、職業別で見ると、第3次産業に従事する方々、多くが女性、これまでも不安定雇用により不安定な経済状況がさらに悪化していることはずっと言われ続け、支援も厚く、今回も補正予算で、ひとり親家庭への補助金、年内支給をしていただけることとなり、大変ありがたいと感謝をしております。しかし、この不安定雇用の改善をしなければ、根本的な改善にはならないのではないかと考えております。  第3次計画では、どのようなことをどのように行い、どのような社会にしていきたいと思っておられるのかお聞かせください。 139 市長(古川隆三郎君)(登壇)  本田みえ議員の御質問に答弁をさせていただきます。  私の3選に対しましての祝意をいただきましてありがとうございました。頑張ってまいります。  第3次島原市男女共同参画計画の策定状況と今年度の計画の内容から御説明をさせていただきたいと思います。  第3次島原市男女共同参画計画は前年度をもって第2次計画が終期を迎えたことから、これまでの成果や課題、社会情勢の変化を踏まえつつ、男女共同参画の取組をこれまで以上に推進していくため、令和2年3月に策定をしたところであります。  本計画の期間は令和2年度から令和6年度までの5年間であり、今年度より男女共同参画社会の実現に向けた環境の整備、ワーク・ライフ・バランスの推進、あらゆる分野における女性の活躍及び誰もが安全・安心に暮らせる社会の実現を図るため、各種事業に取り組んでまいりたいと考えているところであります。 140 3番(本田みえ君)  ありがとうございます。第3次計画、ワーク・ライフ・バランスということでお話をいただきました。具体的に、第1次、第2次とどう改善をされてきたのでしょうか。その内容を教えてください。 141 市長公室長(伊藤太一君)  第3次島原市男女共同参画計画では、前計画から引き続き「私らしい、あなたらしい、共にやさしい、まちに生きる」というキャッチフレーズの下、男女がお互いにその人権を尊重しつつ、責任も分かち合い、性別に関わりなく、その個性と能力を十分に発揮することができる男女共同参画社会の実現を目指すこととしております。  また、その実現に向けた分野ごとの取組方針として、本市が抱える課題を基に、男女の人権の尊重、社会における制度または慣行についての配慮、政策等の立案及び決定への共同参画、家庭生活における活動と他の活動の両立、そして、市民が安心して暮らせる環境の整備の5つを基本理念と目指す将来像として策定したところでございます。 142 3番(本田みえ君)  ありがとうございます。先ほども話をしましたが、ワーク・ライフ・バランス、近年、認識が高まってきているというふうに思っておりますが、このことの意味を教えてください。 143 政策企画課長(古賀英樹君)  ワーク・ライフ・バランスでございますけれども、これにつきましては、働くことと家庭での生活、潤いある生活を両立させていくというようなことでございます。 144 3番(本田みえ君)  ありがとうございます。映像をお願いします。(資料を示す)計画書の中にありますワーク・ライフ・バランスについての意識の調査なんですけれども、女性の中でも69.2%、仕事と家庭の両立というのを希望されている、バランスがよいと思っているという方がおりますが、実際のところは33.9%、この辺の実際と思うところとではなかなか両立がまだ届いていないのではないかというふうに思います。そのためには、どのような支援が必要と考えられているでしょうか。 145 市長公室長(伊藤太一君)  昨年8月に実施した市民アンケートの結果だと思います。この市民アンケートの結果の中では、家庭生活、あるいは職場だけではなく、法律、制度上、社会通念、慣習やしきたりの分野でも、男女の性別による固定的な役割の分担意識が依然強く残っていることがうかがわれると感じております。  今回の第3次島原市男女共同参画計画においては、男女がお互いにその人権を尊重しつつ、責任を分かち合い、性別に関わりなく、その個性と能力を十分発揮することができる男女共同参画社会の実現を目指しております。男女が働きやすい環境づくり、女性の就労支援、人材育成、あるいは女性の登用促進など、国、あるいは県とも連携して取り組むとともに、本市独自に男女共同参画に関する市民の意識醸成をして、あらゆる機会を通じて周知啓発活動を積極的に行っていきたいと考えているところでございます。 146 3番(本田みえ君)  ありがとうございます。では、もう一回、映像をお願いします。(資料を示す)これは男女ともに仕事と家庭の両立を実現させるためにはどのようなことが必要だと思いますかということの回答の中で、育児や介護のための施設やサービスの充実というところに43.8%の方が回答をされております。施設の充実、企業の、そういう働く職場の改善もですが、子育てとの両立といったときに、子供を預かってくれる環境の整備というのはとても大事ではないかというふうに思います。  この環境の整備、あらゆる職業において、その目標を達成できる環境を整えておられるでしょうか。 147 市長公室長(伊藤太一君)  こういった女性が安心して仕事をできる、あるいは家庭生活をできるということは、市民の皆様の意識、あるいは事業者の皆様の協力、支援がなければ成り立たないと考えております。そういったために、私どもこういった計画を策定するたびに、市民、あるいは事業所向けに啓発を行い、女性が活躍したい環境づくりを目指しているところでございます。 148 3番(本田みえ君)
     ありがとうございます。では、一般的な労働時間、8時30分から午後5時までというのが多いかと思うんですが、子育て中の働く女性、午前8時30分の始業開始に間に合うように職場に出勤するためには、何時に保育園に子供を預ければよいでしょうか。 149 市長(古川隆三郎君)  まさにケース・バイ・ケースだと思います。職場から保育園が遠かったり近かったり、家庭から遠かったり近かったり、いろんなケースがあると思います。 150 3番(本田みえ君)  大変無理な質問をして申し訳ありません。ですが、そういった環境の中で、女性は8時半の仕事に間に合うように子供を預けて職場に向かいます。多くの保育園は、朝7時ぐらいから子供たちを受け入れているのではないでしょうか。  では、午後5時で閉園する保育園、午後5時まで勤務して保育園にお迎えに行くことはできますか。 151 こども課長(森川正則君)  保育園のほうで5時に閉まるということで、仕事が5時であれば、その前に迎えに行くことはできないこととなりますが、それぞれ保護者の方がその辺はまた相談をしていかなければならないかなと思います。 152 3番(本田みえ君)  8時半から開園して5時に閉園をする、これは三会保育園の実態です。なぜこのような時間になっているのでしょうか。 153 こども課長(森川正則君)  三会保育園のことということでお答えいたします。  設立当初のことをこちらが、すみません、把握はしていないんですけれども、自営業ということで周りが農家も多かったということで、その時間帯で、その当時は、自営で仕事を終わられて迎えに、朝から連れていったり、夕方、迎えに行く時間帯としては、以前の状況であればそれで大丈夫だろうということで、その時間帯が決まったものだと考えております。 154 3番(本田みえ君)  ありがとうございます。三会保育園の歴史は随分古いので、その当時のことは私も詳しくは知りません。ただ、農家が多いという特殊なところなので、一般の企業とは違い、就業時間、何時から何時までというはっきりしたものがなかったというところから、こういった時間でも皆さんが対応されてこられたのかなというふうに察するところではあります。しかし、近年、農家のお母さん方も農業という職業に従事する、働く女性であります。農業の農繁期、農閑期とありまして、農繁期は朝早くから畑に出てお仕事をされます。そして、夏の暑いときは、日中は熱中症にならないように、そういった対策として遅くから仕事を始めて、夕方の5時頃は仕事が一番忙しい頃なんです。そういった中でも、地元の三会保育園に預けておられる皆さんは、地元の大切な子供たちを育てる場所、自分たちもそこで大きくなった、これからもこの場所を大事にしていきたい、そういう思いで、本当に短い保育時間ではありますが、子供さんを預けておられます。  ワーク・ライフ・バランスの具体的な施策は、どういうことを挙げられておりますか。 155 市長公室長(伊藤太一君)  今回の計画の中でのワーク・ライフ・バランスの推進の中の事業といたしましては、まずは意識啓発の促進、市民の皆様、企業の皆様にワーク・ライフ・バランスの理解を深めていただく。それとあわせて、固定的な男女ごとの役割分担の意識がまだ残っていますので、この意識の解消のための啓発を図っていくと。それとあわせて、多様な働き方、先ほど質問にもあったような職種ごとに様々な労働条件がございますので、こういった働き方に対応できるような環境づくりの推進を図ってまいりたいと考えているところでございます。 156 3番(本田みえ君)  まだほかにありますね。育児に関する体制の整備、この分におきましては、保育のための施設やサービスの充実、推進内容に、保護者の多様なニーズに対応した保育サービスの充実を図りますと書いてあります。このことはどうでしょうか。 157 市長公室長(伊藤太一君)  今回、この計画は、男女共同参画のための基本計画でございます。この中のワーク・ライフ・バランスの推進の中での仕事と家庭の両立がしやすい環境づくり、例えば、子育てであったり、地域包括ケアシステム、こういった部分については、それぞれの所管の分野で協議していただいて充実を図っていくということになろうかと考えております。 158 3番(本田みえ君)  所管はこども課になっておりますね。それでは、やはりこのように、たとえ農業地帯であっても、保護者のニーズというものがあると思います。保護者から御意見が上がっているかと思いますけれども、教えていただけないでしょうか。 159 福祉保健部長(尾藤正則君)  議員がおっしゃるとおり、保護者のほうからいろんな御意見等を伺っておるところですけれども、そういった御意見から、今年度から三会保育園につきましては、昨年度までは土曜日の開所を午前中のみとしておりましたけれども、今年度からは平日と同じく午後5時まで保育ができるよう開所をしているところでございます。  なお、保護者の方々からは、大変助かっているとのお喜びの声をお聞きしているところでございます。 160 3番(本田みえ君)  ありがとうございます。三会保育園の保護者の皆さんは、本当によくしていただいておるということを言われていました。自分たちは感謝しかないということを、本当によかったということを言われておりました。  ただ、皆さんが一番心配をされているのは、保育園が今後も健全に運営をされていくのかということであります。ここ数年、園児の減少が著しいこと、今後、新規入園者がなければ、近いうちになくなるのではないかと強い危機感を持たれているということです。これは何が原因と考えられますか。 161 市長(古川隆三郎君)  議員のやり取りを聞いておりまして、思うことがあります。それは、一般的なワーク・ライフ・バランスと子育て、保育園の関係といえば、都会の都市型もあれば、この三会保育園というのは、分校地区であります長貫、油堀、広高野、礫石原、この4町内に限られて、非常に地域性が強いところであり、しかも農家が圧倒的に多く、両親、祖父母が同居する3世代世帯が多いところであります。というところであれば、午後5時のお迎えもお母さんじゃなくても、おじいちゃんであったり、おばあちゃんであったり、子育ては地域でやるということが非常に力強く進んでいる地域ですので、一概にワーク・ライフ・バランスとセットで言うことはなかなか厳しいものがあると思います。  その上で、実は、第2子からの無償化が全国一斉に始まりました。このことによって、僻地保育園であった三会保育園に預けていた保護者の方が、三会保育園ではなくて近隣の民間の保育所のほうに預ける傾向が強まっています。ただ、生まれる赤ちゃんの数は三会地区は増えています。でも、民間のほうの選択が広がっています。そういったことで、保育園が悪いから減少するのではなくて、民間サービスとの競合というのが出てきたのも事実であります。  今、公共施設等総合管理計画も進めておりまして、今後の三会保育園の問題等につきましては、あるいは民間の方々が、民間経営の方が、三会地区の自然豊かな保育施設を何かのやっぱり保育の延長で活用することである、あるいは農家の若いお母さんたちがあそこをいろんな活動の拠点にする、地域に根差した様々なことが見えてくると思いますので、決して保育の質を低下するようなことはせずとも、いろんなアイデアが今後出てくるものと期待をしているところであります。 162 3番(本田みえ君)  確かに、第2子からの無償化、これは民間さんと僻地保育園との差が縮まったということで、ほかのところへの入所というのを希望される方も増えてきているのかもしれません。ただ、大きな原因は、8時半から5時までという短い保育時間にあるというふうに思います。  (資料を示す)ちょっと全部は映っていないんですけれども、これは4町内のゼロ歳児から5歳児までの表です。ちょっとずらすと、トータルで46名いらっしゃいます。そして、これだけの子供さんがいらっしゃる中で、その保育園に預けていらっしゃるのは10名です。地域で本当に身近なところにあり、長貫分校という学校との連携も取りやすい位置にあります。地域の行事のときも、本当に皆さんがそこに集まり、地域の拠点となっているような場所です。僻地保育園の規定を教えてください。 163 議長(生田忠照君)  答弁をお願いします。 164 こども課長(森川正則君)  僻地保育所の規定でございますが、僻地保育所の設置ということで厚生労働省のほうから通達があった分の内容でございます。  入所児童の定員は、おおむね30名程度。入所児童については、幼児を原則とする。特に必要があるときは、その他の児童を入所させることができる。あるいは、保育室、便所、屋外遊技場、その他必要な設備を設け、それらの規模は適正な保育ができるように定めること。その他必要なものとして、机、椅子、砂場、滑り台、ブランコなど、そういう設備も整えるようになっております。また、資格を有する保育士を2人置くこと、あるいは保育時間、保育内容、保護者との連絡方法等については、入所児童が健やかに育成されるように、その地方の実情に応じて定めることとなっており、その他、認可保育所に準じることで運用するように定められております。 165 3番(本田みえ君)  設置主体はどこになりますか。幼児とは何歳から何歳までですか。 166 こども課長(森川正則君)  設置主体は原則地方自治体ということになっておりまして、幼児は乳児を除く部分で、1歳から5歳ということになっております。 167 3番(本田みえ君)  46人のうちの6名がゼロ歳児なので、40名が対象になります。設置主体は市町村となっておりますので、それ以外の民間施設ではできない制度です。厚労省のほうにお尋ねしたときも、大変メリットのあるというか、有意義な制度であるということを言われておりました。これは、なくしてしまうと、もう二度とこれを造ることはできません。このいい条件を継続していくというのは、本当にいいことではないかというふうに思うんですね。  2子目からの無償化、これは特にほかとも差がないので、自由に選択ができる。選択ができないのは、この時間、保育時間が短い、時間の差が大きな原因と思っております。実際、保護者の方も言われていたのが、保育料の、これまでは安かった。でも無償化が始まったので、そこに差はないので、それを払うことは自分たちは構わないということも言われておりました。  そういうことを踏まえると、この時間の解消をすることで、地域に通える子供ができてくるんではないかと。よそでは駄目だというのではなくて、これから学校に上がっていく子供たちが、その事前に保育園で共に過ごすということは大きなメリットがあると思いますし、地域の拠点になっている場所をなくしてしまうということのデメリットの大きさということを考えます。ほかの保育園に行ってしまって、実際そこの園児が減っていく。来年、再来年は、もう入ってこなければ2名になってしまうということを言われておりました。2名になって、本当に子供たちがその園で楽しく園生活を送ることができるんでしょうか。やはりたくさんの子供たちの中でいろんな遊びができるというのが保育園としての魅力ではないかというふうに思います。それを維持するためには、やはりこの時間の改善というのは必須ではないかというふうに思っております。実際、保護者の皆さんも、そのことがあればもっとよくなるのにということは言われておりました。実際は感謝をしておられます。私が強く言うとあれなんですけれども、感謝はしておられるけど、やはり今後のことを考えると、そこのところの改善がどうにかならないものかということを強く言われておりましたので、そのことに答弁をしていただけたらというふうに思います。 168 市長(古川隆三郎君)  まず、5時までの話にしても、親だけで子供を育てている家庭は、誰も見る人がいないから5時以降も心配です。ところが、あの地域は、5時に帰っても、おじいちゃん、おばあちゃんや、家庭の中にいろんな人がいるので、誰かが見守れると。やっぱりそういったこともあって、これまで5時まででも機能してきたのかなと。ただ、働くお母さんの立場からいえば、本田議員のおっしゃることもよく理解はできます。  そして、あの地区の方からの要望の中に、若い世代がですね、保育料が高くなってもいいから時間延長してほしいという要望を僕に直接言われたのもあります。ただ、先ほど私が答弁したのは、保育園をなくすといった意味ではなく、あの機能がある三会保育園が、民間の保育園なんかが逆にあそこも使って保育の一環として活用をしたいとかいう、新たな地域の拠点となって、さらに働くお母さんたちもそこで一緒になって、いろんな井戸端会議も大事なことだと思います。活躍の場がある、そういったこれからの三会保育園の在り方を保育と併せて考えるようなことを総合管理計画の中ででも求めていけば、いい施設で、いい場所になるんじゃないかということを私は言いたかったわけでございますので、御理解いただきたいと思います。 169 3番(本田みえ君)  なかなか一度にできる問題ではないと思います。一度に改善できる問題ではないと思います。ただ、これまで土曜日、半日であったところを夕方の5時までしていただいたということは大きな一歩だと思っております。これは本当に今まで何十年という中で改善がされたということは、やはり保護者の皆さんにとってはありがたいことと同時に、これから未来に向けての希望でもあると思うんですね。  ただ、やっぱりそこのところに現実、今、コロナにおいて外国人労働者が入ってこない、一人でも多くの家族の働き手を必要としていらっしゃるんですね。そういった中でお母さんが、やはり5歳、学校に上がるまで手が離れない、そのお父さん、お母さんはなかなか子供を見れるような若いお年ではないという、いろんな条件があると思うんです。皆さんが若くて元気なおじいちゃん、おばあちゃんばかりではないというふうに思いますし、今新たに参入をしてこられている、移住、定住をしてこられている農業の担い手の方々にとっては、縁もゆかりもないところに自分たちだけで来られているとするならば、やはり長時間見てもらえるような保育園であってほしい、そういうふうに思われているというふうに思います。  そして、あと、学童保育もたくさん預かられております。36名ぐらいの登録があり、常時6名、あと一時的な預かりで30名ぐらいいらっしゃるんですね。そういった、やはり地域のニーズというのはとても高いところだと思うんですね。一歩ずつでもいいですので、やはりこのことは前に進めていただきたいというふうに思います。  市長に期待をかけて、本当に前向きな御回答をいただきたいなというのと、昨年、市長が答えられていた農福連携。農業と福祉は連携をしてやっていかなきゃいけない。後継者の育成というのを、昨年全国土地改良区のモデル地区になった三会原地区のことで、農業の後継者が多くて、新規参入、県外からも移住をしておられると、こういったところに移住、定住を促進している島原市なので、後継者の育成になくてはならない地域の拠点として、あの場所を大いに活用してほしい。土地自体は物すごく広くあるんです。職員さんが老朽化と言われますけれども、どこも老朽化をします。この建物も100年もつと言われますけど、100年後、私たちは生きていませんね。50年もったらいいのかなという感じがします。やはり50年以上たつと、どこも建て替えの時期になると思います。三会保育園もそのくらいの年数がたっているものと思います。だから、それも、今後建て替えをするにも、土地がないところには建て替えはできませんが、あの広い土地を大いに活用して、今後そういったこともやっていただけないものかと思案するところでございます。市長の前向きな御意見を聞かせてください。 170 市長(古川隆三郎君)  議員の考えと私の考えはかなり一致していると僕は思っています。と同時に、私は全く後退する答弁はしていないつもりであります。特に三会原第3、第4、今、工区がありますが、圃場整備をきちっと仕上げたことで、生産性のある農家がどんどん増えてきています。外国人も雇用されているし、そこのシンボル的な保育園を総合管理計画で何でも取っ払うんじゃなくて、古いものでも今回の旧堀部邸みたいにいろんなアイデアをして、保育を担保しながらも、そこが地域の潤いの場であったりシンボルになるような、前向きな公共施設等総合管理計画があるんじゃないかということを言っているわけで、保育園がなくなって子供たちの行き先がなくなる、それと、民間の保育所も近所にありますので、公営でできるよさと民間のよさもありますので、そういったことを併せていけば、今よりよくなるんじゃないかというふうに私は提案をこれからしていきたいと思っています。 171 3番(本田みえ君)  随分と近い意見と言っていただいたので、近いのかなと思いますけど、ずっと平行線だったら、近いけどくっつかないということになりかねないような気もしますが、実際、何よりも大事なのは、地域の利用者さん、市民の方々の御意見だと思っております。子供たちの明るい未来のために、分校地区、本当に児童の減少というのも少なく、三会地区の中でも子供たちが多くいる地域ではないかなというふうに思っております。必要がないといって、どちらがどうなるのか分かりませんけれども、やはりよくすることによって人が集まってくるということも大いにありなので、今後、改善の方向に向いていただけたら本当にいいことだなというふうに思います。  地域間の団結力が強い地区なので、保育園がよくなることで地域全体がよくなるというふうにつながっていくと思います。どうか島原市の未来のために、保育時間の改善、早急に取り組んでいただくことを強くお願いして、次に行きたいと思います。  次に、コミュニティバスについてお尋ねをします。  先日、12月20日から新しく白山、安中地区の運行が開始をされたようですが、その説明をお願いします。 172 市長公室長(伊藤太一君)  島原市コミュニティバスたしろ号につきましては、12月20日日曜日から安中地区、白山地区においても運行を開始したところであります。  運行経路につきましては、いずれも島原港を発着点としており、安中の中木場地区から島原港、大手までをつなぐ大下木場線、安徳地区から島原港、大手までをつなぐ安徳線、白山地区と一部霊丘地区を循環する白山線の3つのルートを設定しているところでございます。 173 3番(本田みえ君)  映像を映してもらっていいですか。(資料を示す)これは大下木場線になりますけれども、この経路を見ると、大手のほうまでつながっているように見えますが、特徴的なところを説明していただけないでしょうか。 174 政策企画課長(古賀英樹君)  大下木場線のところでございますけれども、特徴的なところといたしましては、やはりフリー乗降区間を設けているということと、予約に応じまして延長路線を設けているということでございます。利用者の便がいいように発着点を島原港に設けておりまして、安中から市役所前まで路線をつなげているというのが大きな特徴であると思っております。 175 3番(本田みえ君)  大変便利な路線になっているかなというふうに思っております。三会杉谷線のほうも市役所まで延長していただけないかという意見を以前お話ししたことがあったと思いますが、その点は検討されているでしょうか。 176 政策企画課長(古賀英樹君)  三会杉谷線につきましても、導入当初、やはりバス路線との競合があるということで、なかなか市役所のほうまで持ってこれませんでした。今も島鉄の路線バスの在り方ということで協議を進めておりまして、可能であれば市役所のほうまで運んできたいというような考えでおります。 177 3番(本田みえ君)  ありがとうございます。三会杉谷線のほうの利用状況を教えてください。 178 政策企画課長(古賀英樹君)  三会杉谷線につきましては、3月1日から11月末までの利用状況としましては、191名ということでございます。稼働率につきましては、12.9%ということになっています。 179 3番(本田みえ君)  このパーセンテージは前回に比べて上がってきていますか。月ごとに分けて、どのくらい伸びているかを教えてください。 180 政策企画課長(古賀英樹君)  全体的につきましては、ある程度、上がったり下がったりというような状況が続いておりますけれども、やはり新型コロナウイルス感染症の拡大がかなり影響しておりまして、今年度に入りまして、10月末から11月にかけましてはある程度収まってきたということで、利用者の方も増え始めてきたところでございますけれども、この感染拡大というのが報道されますと、どうしてもやはり乗客のほうに影響があって、少なくなってきているというような状況でございます。 181 3番(本田みえ君)  この状況はずっと続くような感じがしますので、それは置いておいて、今回新しく導入されるAIについて御説明をお願いします。 182 政策企画課長(古賀英樹君)  AIの予約システムの導入についてでございますけれども、島原市のコミュニティバスたしろ号のさらなる利便性の向上を目的として予定しておるところでございます。  本システムの導入により、予約システムの面においては、現在、前日の午後5時、17時までの事前予約が必要なところを当日の30分前までの予約受付が可能になったり、携帯電話やパソコンによる予約の受付、運行状況の確認が可能になるなど、利便性が向上するものと考えております。  また、運行面につきましては、全6路線の予約業務や運行管理を省力化できるほか、現在の決まった時間に決まったルートを運行する手法に加え、例えば、予約があったバス停から目的地のバス停までの最適なルートや、乗降順などを効率よくつなぐ運行手法なども可能になるなど、地域にとって最適な運行手法の選択が可能になるものと考えております。 183 3番(本田みえ君)  ありがとうございます。AIを使うことによって省力化とか、前日の5時までの分が当日の30分前までに利便性が高まるというようなことのようです。  コースを最短距離で結ぶというふうにおっしゃいましたけれども、それは予約をされた方が少数であれば可能かと思いますが、複数乗られた場合はどのようにされるのですか。 184 政策企画課長(古賀英樹君)  現状は路線バス等もありまして、定時定路線型ということで運行をさせていただいております。仮に、この路線バスとの協議が進みまして、エリア、地域での運行が可能な状態になった場合は、希望があるバス停間だけを結んで運ぶということも可能になろうかと思います。ですので、そういった利便性の向上が今後できないかというところを研究しているところでございます。 185 3番(本田みえ君)  バス停間というのは、コミュニティバスのバス停間ということでしょうか。 186 政策企画課長(古賀英樹君)  コミュニティバスで指定したバス停ということでございます。 187 3番(本田みえ君)
     少人数の場合は最短で結ぶというのは有効なのかなというふうに思いますが、町なか等で路線上に利用可能な市民の方々どのくらいいらっしゃるかという、その状況、そういったのにもAIが使えるのであれば、データ分析をして、乗られる可能性がある、この線は何人か高齢の方がいらっしゃる、例えば子供さんも乗れるので子供さんがいらっしゃる、そういった利用される可能性があるところを分析して、そういったところはフリー乗車区間にするとか、最短距離で結ぶと、そこは通らなくなってしまうという可能性もあるのではないですか。 188 政策企画課長(古賀英樹君)  本市で走らせていますコミュニティバスにつきましては、デマンド方式ということで予約制を導入しております。ですから、予約の段階で誰が何人ぐらい乗れるというのは把握できるかと思います。  ただ、AIシステムを導入しますと、実際の乗車状況というのがリアルタイムで分かりますので、当然、どこでどういった人たちがたくさん乗ってきているのかというような分析も可能かと思っております。 189 3番(本田みえ君)  ありがとうございます。分析をして、やっぱり効率よく運行していくというのはとても大事なことかなというふうに思いますが、反対に、拾えるものが拾えなくなるというのも考えていって、すみ分けをしてはどうかというふうに思ったりします。ただ、今の段階では試行錯誤という部分もあると思いますので、検討していただけたらなというふうに思います。  実際、今現在、白山、安中地区の乗車はどのくらい、もう経験をされた方が何人かいらっしゃいますか。 190 政策企画課長(古賀英樹君)  まだ開始したばかりということもございますし、新型コロナウイルス拡大の影響もちょっとございます。ただ、各路線、二、三名程度ずつは乗っていただいております。その乗られた方の意見をちょっとお聞きしますと、やはり、こういったところまで、バス停がないところまで回っていただけるのはありがたいねというような御意見もいただいているところでございます。 191 3番(本田みえ君)  ありがとうございます。やはり足のない交通難民とよく言われる、そういった方々がだんだんと増えていく、免許証返納をされる高齢者の方々が増えている中で、ニーズは高まっていると思います。ただ、こういった方がより利用しやすい方法というのを常に考えていく必要があるなというふうに思っております。私も近所の方とか公民館あたりでお会いする方に、コミュニティバスを利用されていますかと言ったときに、なかなか乗ったよというお声が聞けないのがちょっと残念だなと。乗っていただくことによって、口コミで、よかったよと。行くのは行けるんだけど、降りて、帰りはどうやって帰ってくるのというのがすごく不安になるというか、自分自身もまだ乗ったことがない。でも、自分の家の前にバス停があるんですね。一度乗ってみないといけないというふうに思っていますが、ただ、行った先のバス停がどこにあるかというのを、これは乗ってみないと分からないところなので、ぜひ皆さんにお試しででもいいからその辺を体験していただけたらいいなというふうに思いました。  フリー乗車区間等も何か所かあるようです。今後は、国道以外、広い道以外はどこでも止まりますよというのがあれば、より高齢者の利用が見込めるのではないかと。何回か乗っていただくと、ああ、ここで降りられる、じゃ、ここでという、顔見知りになっていかれるということもあるのかなと。今回、AIを入れられるので、その辺の分析は十分AIを使ってできるのかなというふうに思います。大いに活用をして、より細やかに運行ができたらいいなというふうに思います。  バス自体もすごく目立つので、先日、中央公園のところにおりましたら、多分、19日だったので、試運転をされていたのかなと思いましたけれども、20日からの運行でしたからね。(発言する者あり)20日からだったので、後で考えて、ああ、あれは試運転だったかなと。何回か通られたので、本数が多いのかなとちょっと勘違いをしましたけれども、便数的には三会、有明、杉谷地区の路線と同じ便数になっているんでしょうか。 192 政策企画課長(古賀英樹君)  便数につきましては、安中、白山地区の3路線につきましても同じ便数でございます。 193 3番(本田みえ君)  ありがとうございます。せっかく始めて、これは一人でも多くの方に利用をしていただいて、皆さんにかわいがっていただけるたしろ号になってほしいなというふうに思います。今は購入費用がたくさんかかったと思いますけれども、車は維持をしていくのが大変かかる、今後、車検があったり、保険があったり、いろんな経費がかかってくることを考えると、一人でも多くの方に利用をしていただくことが大事かなというふうに思っております。  最後に市長にお尋ねをします。目指すコミュニティバスを活用したまちづくり、コンパクトシティ、そういったものの構想をお話しいただけないでしょうか。 194 市長(古川隆三郎君)  今年3月1日にたしろ号は発車しましたが、まあ、運悪くといいますか、コロナ感染が拡大をするときであって、思い切った宣伝ができない。そして、今月20日から白山、安中線、これもまた第3次コロナの感染ということで非常にタイミングを逸しておりますが、今、議員がおっしゃるように、まず周知徹底を図りたいと思っています。そのために、まず議員自身も乗っていただきたいと思います。  そして、乗車が少ないからこの運行をやめるということは決してできないと思っています。これから免許返納も進んでいけば、社会参加できない高齢者が増えてまいりますので、バス難民、買物難民、病院難民、そういったことが出ないためにも、きめ細かな制度を、運行状況はAIを活用して進めてまいります。  ただ、これだけは御理解いただきたいのが、どこでも走っていいかというと、バス事業者さんやタクシー事業者さん方の民間の経営というものもありますので、そこは運行の法上きちんと制限がかかっています。こういったことを踏まえながら、AI、いろんなアイデアを駆使しながら、たしろ号を活用してまいりますので、またいろんな御提案等を賜れればと思います。よろしくお願いいたします。 195 3番(本田みえ君)  ありがとうございます。本当にバス、タクシーの事業者さんとも連携を取りながら、より充実した内容になる、もしくはバスも乗車率が少ない路線もありますね。そういったところをコミュニティバスが積極的にやっていくというのは、お互いに協力し合えるんじゃないかなというふうに思います。今後ともその努力をよろしくお願いして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 196 議長(生田忠照君)  しばらく休憩いたします。                              午後2時25分休憩                              午後2時35分再開 197 議長(生田忠照君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 198 14番(本田順也君)(登壇)  こんにちは。新風会の本田順也です。今回の質問は、新型コロナによる影響と、ほか3点について質問いたします。一問一答方式をしますので、よろしくお願いします。  まずは、コロナ禍により昨年と比較すると生活や環境も大きく変化してしまいました。マスクが必需品になることは想定外です。手洗い、うがい。店に入る前に消毒。今年の世相を表す漢字は密、市長がコロナ禍でLINE配信をされたとは3密を避ける。最初に密を避ける今では、経済が回らなくなり、食事に行ってもらうためにいろいろと得策を練る。一番用心しなければならないのは冬なのに、それも分かっているが、やはり経済のためにそういった施策を取らなければいけないというふうになってまいりました。政府も都会と田舎の温度差をもう少し考えていただきたいというように思います。  議員の数も都会と田舎では人口の割合で決められていますが、地方に行けば行くほど生活様式は変わる。そのことを伝える人は議員しかいないというふうに思います。人口が多いところほど生活様式は変わらないのに、人口の割合では、田舎のほうが議員が少ないというような一面があります。マスコミは東京を中心に考える。田舎は田舎の生活スタイルを考えていかなければならないのではないかというふうに考えております。  そのようなことを踏まえお聞きしますが、まずは各分野にそれぞれどのように影響しているのか。このコロナについて、1次産業で例えますと、コロナで都会に商品が売れないとか、人不足による外国人の雇用が確保できないとか、物流の便が減ってしまって大きく変化してしまったというような声も聞いております。ほかの分野でも大きく変化していることを懸念します。どのようなことが問題になっているのか、把握されているのか、業種別にお聞きしたいと思いますので、まず農業、漁業などの1次産業について。それと製造業や建設業などの2次産業。また運輸業、観光業、飲食、サービス業などについて、どのような影響を受けているのか。また一番大事な医療や介護などの福祉施設などについて、影響はどのようになっているのかお伺いいたします。 199 市長(古川隆三郎君)(登壇)  本田順也議員の御質問に答弁をさせていただきます。  コロナの影響が各分野、各業種等にどのように影響があるかという御質問でございます。  まず、1次産業の農業におきましては、一部品目において大きな影響が出ており、和牛肉においては、外食産業の需要の低迷等により、肉用牛の枝肉価格が下落し、5月の平均価格は前年と比べ約2割減でありました。その後、消費拡大対策などが講じられ、11月末現在、前年と同じ価格まで回復をしていると伺っています。  また、花卉においても、冠婚葬祭の規模の縮小による需要減少により、5月における市場価格は、前年と比べて約2割減と落ち込んでいました。また、11月末現在は、前年とほぼ同じ価格まで回復していると聞いています。ただし、今、野菜につきましては、暖冬傾向による豊作と、コロナ禍による外食需要の減少により価格が現在、低迷をしています。  漁業においては、外食産業の需要低迷に併せ、特に都会で高級魚の流通が停滞するなどの影響がありました。島原漁業協同組合の水揚げ金額において、今年4月から11月までの8か月間と昨年同時期とを比較いたしますと、ガザミにおいて約7割、ヒラメやクツゾコにおいて約5割まで減少しています。  また、製造業においては、納品先からのキャンセルや部品の調達に遅れが生じるなど、影響を受けていると聞いています。  建設業におきましては、中国製の部品や住宅設備等の入荷が遅れていることや、大手建設会社の現場がストップすることにより、市内の下請事業所が受注している工事もストップせざるを得ない状況になっていると聞いています。  運輸業についてですが、各公共交通事業者の利用者の状況につきましては、3月から減少が始まっています。鉄道は4月の対前年同月比で約35%の減、11月では約16%の減と聞いています。路線バスは同様に4月の対前年同月比約36%の減、11月で約16%の減であります。航路につきましては、5月の対前年同月比は約90%の減であり、11月では約45%の減と、依然厳しい状況です。タクシーは11月の対前年同月比が約二、三割減と聞いています。貸切りバスにつきましては、依然予約がほとんどなく、厳しい現実が続いていると聞いています。  観光業は、5月の延べ宿泊者数を対前年同月と比べますと、約80%の減で大変厳しい状況でありましたが、10月から始まりましたゴー・ツー・トラベルキャンペーン地域共通クーポン券事業等で11月には対前年同月比約8%の減まで回復をしたところであります。しかし、御存じのように、年末年始にゴー・ツー・トラベル事業が全国一斉に一時停止されることから、これまた今後また大変厳しい状況が来るのではないかと危惧をしています。  飲食業においては、外出自粛のほか、県が営業自粛の協力要請をしたことなどもあり、大きく落ち込んでいると聞いています。サービス業をはじめ、幅広い業種で新型コロナ感染の影響が及ぼしていると考えています。  そのほか、医療、介護の現場においては、病院施設や医療介護施設で手指の消毒、検温、自覚症状の聞き取り等を行い、入所者への面会の制限や時間の短縮など、施設内クラスターの発生を大変心配された取組が行われています。  また、医療施設にあっては、感染を考え、受診控えによる一部診療科目によっては患者数の減少が見られたこともあります。また、病院の入り口で検温や発熱等、あるいは嗅覚障害などある自覚症状がある方には、待合室と別の場所で待機をしていただくなど、現場では大変な状況が見えているところであります。  以上、いろいろな業種別等で我々が入手している範囲で御説明を申し上げました。 200 14番(本田順也君)  各業種別に影響を受けていると。私も漁業の組合長をさせてもらっていますけど、そういったことを個人的に漁業の方たちが言ってくれるのは、やっぱり都会に品物が売れないと。それで、普通の生活をされる方にとっては、給料をもらってから生活するとなれば、本当に捕れるものが捕れても、それが売れないというような感じでされており、本当に漁業者というのは、一人一人が自分たちで捕った魚を高く売れればいいのに高くも売れない、安くたたかれて毎日の生活も本当に困難だというような意見が出ます。これは本当にテレビで騒がれているのは、そういった面が余り見えてこない。実際、テレビで騒がれるのは飲食業がどうこうとか、あと医療が大変だとか、そういった面しか余り出てこないので、何か本当に第1次産業というのは取り残されたような感じで、農業も本当に今、売れない厳しい状態が続いております。そういったことを本当に分かっているのかどうかというのを世間一般の人たちに知っていただきたいという面もあります。  そういった意味から、この各業種のコロナ禍によって相談する場所というのがあるのかどうか、そういったことをちょっとお伺いしたいと思いますが、よろしくお願いします。 201 市長(古川隆三郎君)  議員のお尋ねに対して、まず1次産業である漁業者の方々も捕れない、売れないというのは本当にお困りだということでございますので、私ども持続化支援金の中にいち早く第1次産業である漁業、農業の方々にも10万円の支援金を使っていただくということで、この制度も取り組んだところであります。また、現状において倒産等の話がどこまで聞こえているかにつきましては、担当部長が答弁を申し上げます。 202 産業部長(西村 栄君)  今般、国や県のコロナ対策事業、これは市も加えてでございますけれども、やはりこの業務が事業継続等に係る農業、漁業含めて事業者の方々には私のほうの産業部の所管部門で対応してございます。また、市民の生活支援等に係る福祉関係についても、福祉保健部のほうで対応してございまして、これは業務が大変多岐にわたってございます。総合窓口としては設けておりませんけれども、そういった各分野の相談におきましては、市役所全庁的に対応をしているところでございます。  コロナの倒産、廃業についてでございますけれども、正確な情報は把握はできておりませんが、コロナ禍をはじめ様々な要因により、市内でも数件の解散や廃業があっているとお聞きをいたしております。一例を申し上げますと、コロナ禍により、今年7月、市内で長年営業をされておりました縫製会社が閉鎖された折には、いち早くその情報を入手いたしまして、承継先を探し、新たな縫製会社の進出にこぎ着けたところでございます。市といたしましても、事業の継続と雇用の確保を図ることができたというところでございます。  市といたしましても、まずは廃業を避けるべく経営状況が苦しい事業者の方々への事業継続支援金の給付のほか、融資の相談に応じるなど、関係機関とも連携を図りながら対応に努めていきたいと考えております。 203 14番(本田順也君)  廃業のほうも言っていただき、ありがとうございます。その窓口業務というか、問題を抱えている人たちが、その相談する場所というのが、そこで一人一人の事業者が本当に今、給付金を受けられたのかどうかというのが、ちょっと自分も疑問に思って、それをちゃんとした窓口でサポートできたのか、そういった面でちゃんとできたのか、そういった意見とかございましたか。 204 産業部長(西村 栄君)  市におきます事業継続支援金を年度当初設けさせていただきました。3億2,000万円ほど当初の予算ではいただきましたけれども、現在の執行状況についてでございますけれども、給付決定件数が1,069件ということでございます。飲食、小売、建設、農業、漁業の様々な職種の方がいらっしゃいますけれども、今回の制度については、早めに申請をしていただいて、ある程度申請をされていると考えております。 205 14番(本田順也君)  ある程度ということで、今から出てくる人もいるかと思いますけど、ぎりぎりのところですか、もう終わりですか、いつまでですか。 206 産業部長(西村 栄君)  今の先ほど申しましたのは、法人事業者が30万円、個人事業者が15万円ですけれども、一旦7月末で申請を終えておりました。ただ、これは3月から5月を対象にしてございまして、お忘れの方がもしいらっしゃったらということで、現在も随時受付を行っております。これにつきましては、来年2月26日まで受付を延長してございますので、お忘れの方は、どうぞ活用のほうをお願いいたしたいと思います。 207 14番(本田順也君)  2月26日まで大丈夫ということで、もしそういった方がいらしたら、市役所のほうからでもそういった呼びかけをしていただきたいというふうに思います。  それと、廃業のほうは分かるんですけど、今度は逆に今年開業された方、持続化給付金をもらえない、そういった人たちというのが、もう始めて、コロナが急に来て、そういった人たちというのが何ももらえないというふうな話を聞きますので、そういった人たちというのを助ける方法というのが何かありましたら、お伺いしたいと思います。 208 議長(生田忠照君)  答弁をお願いいたします。 209 産業部長(西村 栄君)  今回の事業継続支援金につきましては、事業者の皆様方の今後の経営を、継続に向けた支援を行うということで、先ほどの私が申し上げました制度の構築を行ったところでございます。これは農業、漁業者の方についても同様ですけれども、制度拡充と申しますか、職種を国よりも早く広げたところでございまして、市の継続支援金については、柔軟に対応をいたしているところでございます。(「新規、開業された方のことを言われている」「前年実績がないところ」と呼ぶ者あり)先ほど申したとおり、継続に向けた支援金ということで、そういった職種等についても拡大をしたというところでございます。 210 14番(本田順也君)  開業されて間もない人もいれば、今度はコロナ禍による、これがもしかしていいんじゃないかという感じで、逆に弁当屋さんとか開く方もおられます。そういった方は逆に伸びていく、コロナを利用した形で──まあ、利用というのもちょっとおかしいですけど、災いを転じて福となすという気持ちでされる方もいますので、そういった方たちもこれから本当にいいのかどうか、自分たちも分からないですけれども、そういった人たちも助けていただきたいというふうに思います。  次に、今回コロナで昨年と比較して収入が減少された方について、税金を気にされる方が多分今から増えてくるのかなというふうに思います。コロナで給付金をもらった方も心配されているのが、やはり税金。収入が減っているのに昨年並みに払わなければならないとか大変厳しい状況になっている。そのようなとき何か策があるのかどうか、そういったことをお伺いします。 211 総務部長(高原昌秀君)  新型コロナウイルスの影響による税金の滞納についての対策でありますが、失業や収入の減少により納期内に納付が困難な納税者に対しましては、随時個別の納税相談を実施しており、収入の状況によっては分割での納付、あるいは金銭問題を抱えている方に対してはファイナンシャルプランナーへの相談の活用、税の減免制度、申告内容の見直し、各種給付金制度の説明や生活困窮者に対しては生活保護等の相談窓口への案内を行っているところであります。 212 14番(本田順也君)  ファイナンシャルプランナーとか、そういった方に相談しながら、税の滞納というか、そういった面も少しずらすことができるような相談もできるというふうにお聞きしました。これからそういった相談も増えてくると思いますので、そういったことから、ぜひともちゃんと親身になって応えていただきたいと思います。  それと、今回、給付についてですけど、給付金とかの収入は何で上げる形になるんですか。 213 税務課長(佐藤幸誠君)  市民一人当たり10万円の給付、これにつきましては非課税になります。ただし、持続化給付金については、事業収入として上げていただいて、あくまでも収入ですので、あとそれが全部税にかかるというわけではございません。ただ、収入から様々な経費等がございまして、もし持続化給付金も含めて営業収入等が経費より上回るようであれば税金がかかりますけれども、経費が上回るようであれば、それについては税金はかからないところでございます。 214 14番(本田順也君)  ありがとうございます。ちょっと気になって。  次に、イベントや会合の自粛について、今後の方向性をどのように考えていくのか。  大きく分けて役所が主催するものと民間で主催するものが分かれているというふうに思いますが、コロナ禍で来年、再来年と続くことも、開催を断念するとかいう話も出てくると思いますけど、役所で開催する行事について、判断基準を設けてはどうかと思いますが、いかがお考えか。 215 福祉保健部長(尾藤正則君)  現在、市が主催、共催するイベントや会合につきましては、マスクの着用、3密を避ける、また十分な換気など感染予防対策を十分行った上で、時間短縮や参加人数の制限などを行いながら実施をしているところでございます。  今後につきましては、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえまして、その都度実施や方法について判断していきたいというふうに考えております。 216 14番(本田順也君)  その判断基準というのが、やっぱり明確にできていないから、はっきり分からない。どれだけというのが、確かに国から言われても、国と東京都がまたテレビで言い合いながら話をするのは、ちょっと自分たちも分からない部分もありますけど、やはり何か基準としたものがあれば、もう少し、ああ、もうそろそろ冬支度で寒くなれば温度差でどうのこうのという話で、今度はやめとこうかとか、そういったことが分かるのかなと。あと、そのまちの中でコロナが出た人とか出ない人とか、そういった地域がある。そこで判断が分かるとか、何かそういったことがちょっと分かれば、自分たちもそれに合わせてできるのですが、話し合う機会とか、県とか国でそういったことを決めるというのは何かありますか。そういったものは全然つくられていないんですかね。 217 副市長(柴崎博文君)  4月頃であれば、まず基本的に市が主催する行事は中止という方向でおりました。ただ、いろんな状況が出てきて、今は、開催できるのは、できるだけ新しい生活様式でやれる分はやっていこうというような方向性に変わってきたなというのは感じております。ただ、これからはやっぱりまた第3波が来ていますので、本当に厳しい判断をされると思いますけれども、そのイベントにどういう方が参加するのか、市民だけなのか、そういうのを含めて、いろいろと考えながら決定していく必要がありますし、ただ本当に一つの線を引くというのは大変難しい状況にあるというふうに感じております。 218 14番(本田順也君)  確かに難しいというふうに思います。これからそういったことからも難しくはありますけど、やはり判断基準が明確になっていけば、また絞られる。もう何月から何月まで絶対しないというような感じで言われればそれで決まってしまうんですけれども、そういったことがまだ明確にされていないので、今から先、そういったことで国も県も決め切れないような感じになっていけば、一番危ぶまれるのがオリンピックですね。やっぱりオリンピックがあるのかないのか。今年の世相を表す漢字が、ことしは「密」だったんですけど、実際のところは4年に1回は大体「金」という漢字が出てくるんですよね。本当は「金」が出てくるはずが、「密」になって、来年「金」が本当に出てくればいいんですけど、それがなかなか難しいかなというふうに思います。これからどういった形になるのか、ちゃんと見届けなければいけないというふうに思いますので、ぜひとも何か基準があれば出していただきたいと思います。  それと、次にコロナで一番大きく変化したのはネット環境じゃないかというふうに思います。現在、パソコンで会議をする、授業を受けるとか、仲間と話し合う、子供たちはゲームをしながら友達と会話をしている。これからどのように進化するのか予想がつきません。しかし、取り残されないような環境づくりが必要になってくるのではないかというふうに思います。そのようなことから、全域でWi-Fiができるような特区づくりとかできないのかお伺いします。 219 市長公室長(伊藤太一君)  本市のフリーWi-Fiの設置状況につきましては、公共施設では庁舎、本庁舎、有明支所、それと公立の7つの公民館、島原、有明の保健センターで利用できるところでございます。また、観光施設では、島原城をはじめ、鯉の泳ぐまちエリア、銀水、雲仙岳災害記念館、島原港観光案内所で利用可能でございます。商店街でも森岳商店街から中堀町下通り商店街までの区間でも利用可能となっております。それと併せて一部民間企業が提供しているものがございまして、例えば、島原駅、通信事業者の店舗、コンビニエンスストアでも利用可能となっております。  フリーWi-Fiの重要性は認識しているところでございますが、市内全域の導入については、現行の技術では、障害物がなくて見通しがよく、100メートルごとに網の目状に通信機を設置していく必要があるということになっておりますので、そこには多額のインターネット回線の通信料がかかると理解しております。全域的に展開することについては、費用的に対応は難しいと考えておりますので、例えば、スポット的にエリアの拡大というものを必要に応じて設置していく考えでございます。
    220 14番(本田順也君)  スポット的にWi-Fi機能ができれば、これは何がいいかと、やはり今から先、外国人の雇用を生んでいく中で、外国の人たちはこっちに来て仕事をする。そういったことで、やっぱりWi-Fi環境があるかといういうのを大部分大事にしている。Wi-Fi機能で全国の方と話をしたりするというのがありますので、今から外国人の雇用を考えていくならば、そういったことも常に視野に入れなければいけないのかなというふうに思いますので、そういった意味からもお願いしたいと思います。  それと、今回コロナのことを話はしましたけれども、私もやっぱりコロナというのが全然理解できないというのが本音です。コロナて何でしょうかというふうな感じです。都会の人との接触を避けることで、自分たちで会合をすることについては、本当に何の問題もないのではないかというふうに思いますけど、都会では満員電車で揺られて生活をする。そういったことを考えれば、誰と接触するか分からない。そういった意味からも、コロナというのは感染しないようにというような感じで考えますけど、実際、こっちは農家の人とか漁師が集まってマスクをしながらというのが本当に奇妙な感じで、そういった意味から、本当にこのコロナというのは何かなと、本当にこの対策がいいのかと。マスクも一緒ですけど、実際のマスクは飛沫を飛ばさないというか、自分から発せないというマスクなのに、今度はみんなマスクをしないと何かおかしな人とか、そういった感じで言われる。エチケットのためのマスクなのに、それをしないと当たり前じゃないというような感じに今なってきている。そういったことから、本当にコロナって何でしょうと。実際、市長から見てコロナって何だと思います。どのような例えが。 221 市長(古川隆三郎君)  議員ではないですが、考えれば考えるほど分からないものですね。確かに漁師さんが海の上で仕事をしているときにマスクが必要かといえば、船の上では大丈夫だと僕は思うし、農家の方が畑で作業するときは大丈夫だと思うけれども、また集まったときはどっちを取るかといえば、今の現状では感染予防というために、やはりマスクの着用を取るべきだというふうにしか私の立場では言えません。ただし、コロナが目に見えない敵である以上、本当にいろいろな考え方があると思いますが、市民の皆様方には新しい生活様式をきちんと守っていただくことをお願いし続けることしかできないというのが私の立場であります。 222 14番(本田順也君)  もう一つちょっと疑問があるんですけど、コロナって体のどこから入っていくものなんでしょうか。口から入る、鼻から入る、目から入ると、皮膚から入っていくのか。それが分かる人がおれば答えていただきたいというふうに思いますけど。 223 福祉保健部長(尾藤正則君)  コロナですけれども、コロナ自体はインフルエンザと一緒でウイルスの一種だと私は思っております。ということで、そういうことからしますと、やはり口とか鼻とか目とか、そういったところから入っていくのではないか。これは私の考えでございますので、すみません、専門的なところが分かりませんけれども、そう考えているところです。 224 14番(本田順也君)  どこから入るか分からない。今度はやっぱり自分は眼鏡もはめていますので、そこからは入らないかなと。そういった冗談はちょっと抜きにして、今後はやっぱりコロナというのが当たり前になってくれば、子供たちとか老人とか、そういった人たちが危険にさらされるということがありますので、そういった意味から、今後ますます厳しくなればなるほど目を光らせなければならないというふうに思っておりますので、ぜひともよろしくお願いします。  次に質問ですが、通学路のブロック塀の安全点検についてお伺いします。  このことは2018年の大阪府北部地震でのブロック塀崩壊事故を受け、各自治会や町内会で通学路のブロック塀について調査されたと思われますが、調査点検の結果について、どのような結果報告をされたのかお伺いします。 225 教育次長(平山慎一君)  通学路のブロック塀の安全点検についてでございます。  今、議員さんおっしゃったとおり、大阪のほうでブロック塀の倒壊事故がありました。これを受けまして、市内の全小・中学校に安全点検を指示し、実施したところでございます。その結果を基に、学校施設内のブロック塀においては、安全上不備がある部分については、補強工事や改修工事、場合によっては切断や撤去などの措置を行ったところでございます。  また、個人の所有地で危険度が高いと判断された通学路のブロック塀については、学校等から依頼をして、その結果、個人ですけれども、改善できた場合もあります。  しかし、早急に対応できない場合もありますので、そのような箇所については、児童・生徒について、ブロック塀の反対側を通るとか、または地震が起きたらブロック塀から離れるなどの指導も行っているところでありまして、場合によっては通学路の変更の検討も必要だと思っております。  なお、点検の結果につきましては、関係部署に報告をして、共有を図っているところでございます。  また、ブロック塀に限らず、交通安全、防犯の観点から、学校を含め関係機関と連携して通学路点検を行って、児童・生徒の安全確保に努めているところでございます。 226 14番(本田順也君)  今回、ブロック塀、今回の場合は地震が起こったとき通学路が危険にさらされたということですけど、やはり町内会とか自治会の間で、その後どうなったのかとか、自分のところに言われる方がいますので、そういったことから、その答えというのを出していただきたいというふうに思いましたので、ちょっと質問させていただきました。  今回のブロック塀ですけど、長崎市や熊本市、隣の雲仙市では、通学路や避難経路に面したブロック塀について、被害の軽減を図るため補助金を出しているというようなことであります。市長の所信表明の中で、災害に強いまちづくりと提案されておりますけど、やはり雲仙市も災害に強いまちづくりで、それを補助金をというふうな感じで出されているとお聞きしておりますので、そういった意味から、今後どのようにお考えかお伺いします。 227 建設部長(野口一敏君)  現在、本市におきましては、危険ブロック塀の除却の個人への補助は行っていないところでありますが、県内では、先ほど議員さんからもありましたとおり、雲仙市をはじめ、長崎市、松浦市、五島市、南島原市の5市で今現在、危険ブロック塀の除却の補助を行っているところでございます。  これは、避難路、避難地、通学路に面したブロック塀で、高さが1メートル以上、または擁壁上にある高さ50センチメートル以上のコンクリートブロック塀で、危険なブロック塀と自治体が判断したブロック塀に対しまして、除却にかかる費用の3分の2以内で上限額の5万円の補助となっているようでございます。今後、本市においても、この避難路、通学路に面した危険ブロック塀の除却費補助につきましては、他市の取組状況あたりを参考にさせていただきながら、研究したいというふうに考えております。 228 14番(本田順也君)  ありがとうございます。ぜひともよろしくお願いいたします。  次に、霊丘公園相撲場についてお伺いします。  これは11月15日、県民体育大会の相撲競技が島原相撲場で開催されました。大会は、中学生、高校生、一般の大会が執り行われ、コロナ禍で観客も制限され、観戦もなく粛々と開催されました。今回の島原の開催は、関係者から島原で開催してほしいという要望があり開催されましたが、以前は相撲といえば島原と言われるようになじみがありました。現在も女子の相撲は世界大会に出場するほどの実力です。  そのような中、大会関係者である長崎相撲連盟から、島原で九州大会や全国大会ができるよう相撲場を設置できないかという提案がありました。以前も相撲場について、有明相撲場の移設など提案させていただきましたが、解体費用で多額の費用がかかるということで、かないませんでしたが、今回は長崎県相撲連盟などの要望も踏まえてお聞きしたいと思います。現在、九州大会や全国大会が開催される開催地が遠方に離れた場所が多く、何日もかけて大会に参加しなければならない。そのようなことから、島原で開催されることができれば、九州のどの地域からも集まることができるし、知名度も高いので、ぜひとも考えていただきたいというような話をされました。そのようなことから、現在の相撲場ではテントを張ることもできず、屋根もトタン屋根で電灯も仮設用で補っている。土俵もひび割れでひどく、補修で何とか開催されましたが、やはりそういったことから、もうちょっとちゃんと設備が整った相撲場ができないかということで、そうしたら、大きな大会ができるのではないかというような話が出ておりますので、そういったことから、どのようにお考えかお伺いします。 229 教育次長(平山慎一君)  相撲場についてでございます。議員おっしゃいましたとおり、今年11月に県民体育大会の相撲競技が霊丘公園の屋外相撲場で開催されたところであります。相撲のほうにつきましては、市内の小学校にも土俵が幾つかありますし、盛んなところであると認識しております。  現在の現存する霊丘公園の相撲場、これを九州や全国規模の大会が開催できるようにするには、多額の整備費用を要することから、今後どのような方法があるか検討してまいりたいと考えております。 230 14番(本田順也君)  多額の費用がかかるというのは大変分かることだというふうに思います。しかし、ちょっと考え方を変えれば、県営とか、そういった相撲場ができないかという感じで、県のほうにも相談をしてみたらどうかというふうに思いますけど、今実際、県営相撲場というのは多分ないと思いますけど、そういったことができれば、また相撲というのが意外とみんな廃れたような感じで言われますけれども、実際、相撲というのは一つの国技とされておりますので、そういったことからずっと続く環境でありますので、そういったことから考えますと、県営相撲場とかあれば、もう一つ上のランクで考えることができるのかなというふうに思いますので、そういったことで、県のほうと話をしていただければと思いますけど、どうでしょうか。 231 教育長(森本和孝君)  確かに本市におきまして、九州大会とか全国大会を開催していただけると非常にありがたいことだと思っております。議員もおっしゃいましたように、県のほうとちょっと話をしてみたいと思っております。  本県におきましては、平戸辺りで国体、もしくはインターハイが開催された実績がありますけれども、平戸の場合は、体育館の中に土俵を作って実施したと聞いておりますので、そういった方法等も県と相談をしてみたいと考えております。 232 14番(本田順也君)  ぜひとも交渉をしていただいて、うまくいけば、そういったことができるのかなというふうに思います。今後ますます相撲が発展することを祈りながら、次の質問に移りたいと思います。  次に、所信表明についてお聞きしたい内容ですけど、特に水産業について全体的に詳細をお聞きしたいというふうに思います。  昨年から漁業組合の理事組合長を受けて、いろいろなことを知ることができました。非常に興味深いことが多く、毎日が新鮮で、漁業の今後の可能性など未知数ではないかと考えることもあります。市長が所信表明で水産業について触れている内容は、島原漁業組合に当てはまるのですが、有明漁業組合で何ができるのか、その可能性についてお伺いしたいと思います。 233 市長(古川隆三郎君)  私、島原市内の漁業地区のすぐそばで生まれ育っておりますので、目の前の海のことを申し上げたのかもしれませんが、全般的な島原、有明を含む漁業振興ということで考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。  その上で、漁業については、今後も支援する取組が必要であるものと考えています。その背景には、漁場環境の変化とともに、10年間で漁獲量が約5割にまで減少しています。そして、漁価の低迷により漁業者の生活は大変厳しい状況であります。こうした状況から、漁業組合員数も約7割にまで減少をしています。そういう漁獲量が減少する中で、水産資源の確保が大変重要な課題でありますので、種苗放流と併せて放流した稚魚が育つ藻場がなければすみつきませんので、それと併せワカメ、昆布などの大型海藻類の養殖は、今、島原市の重要な産業に育とうとしておりますので、こういったことを進める一方、人工的な藻場の復活を目指してまいりたいと思っています。  そしてまた、島原漁業協同組合が取り組んでいますアワビ陸上養殖につきましては、ワカメ等の加工において発生する未利用のワカメを餌として活用されています。環境保全型の複合養殖ともいえる取組であります。また、ICT機器を活用したスマート漁業への取組を推進されています。そしてまた、同じ餌で、今度はウニの養殖試験を行われております。こういったことで、食べ残したワカメ等をさらに消化する、今度はナマコとの複合養殖試験にも、今後取り組んでいくこととしています。  また、種苗を生産し、放流するための栽培漁業センターの設置につきましては、昨年に引き続き本年もアワビ陸上養殖への支援とともに、加藤代議士がちょうど農林水産副大臣でありました窓口として国へ要望書を提出したところであります。  しかしながら、整備に当たっては、補助事業の活用を勧められたところであり、有明海沿岸漁業協同組合及び島原半島3市で構成します有明海栽培漁業推進協議会とも連携しながら、引き続き栽培センターの誘致を含め、諸課題に取り組んでまいりたいと考えております。 234 14番(本田順也君)  ますます有明のことに余り触れなかったのかなと。その内容について、ワカメ、昆布、あとノリというのが出てくればちょっと面白かったのかなと。やはり有明はノリが生産高が多いので、そういったことももうちょっと触れていっていただきたいと思いました。  あと、種苗の生産、これは私もすぐにそれができないかという、栽培漁業センターの誘致というのを本当に取り組んでいただきたい。それができれば、直接育て、そのまま海に放流できるというような環境ができれば、本当にもっと漁師さんたちにもですけど、そういった海の釣人、そういった人たちまでどんどん増えてくるのかなというふうに思いますので、そういったことでいえば、また五島とか壱岐とか、そういったところに釣りに行ったとかいう話で、行くときは1泊される方が多いので、島原に来る人たちがやっぱりあそこは釣れるよとか、そういったことがあれば、どんどん集客が増えてくるのかなというふうに思いますので、そういった意味からも、このセンターについては頑張っていただきたいというふうに思います。  それと、ワカメと昆布、有明のほうもワカメというのに力を入れたいというふうに思って動いておりますけど、今、漁業権の問題でちょっとできない部分がありますけど、そういったことも漁民の人たちはしたいけど、今、県のほうからそういった問題が一つあってできないということがありますので、そういったことをクリアできればワカメの養殖も進めることができますので、ぜひともそういったことも市長にも漁業組合の人と話をする機会をつくっていただき、ぜひとも考えていただきたいというふうに思います。  次に行きたいと思います。婚活や担い手育成について、具体的にどのように進めているか。特に1次産業の跡取りについて、婚活を進めることが担い手育成につながるというふうに思いますので、そういった意味から、どのように取り組んでいるのかお伺いします。 235 市長(古川隆三郎君)  まず、有明漁業協同組合もいろんな困難を乗り越えて、組織として動きかかれましたので、本田組合長も先頭になられて、現実的な課題を今いろいろ取り組まれておると思いますので、私たちと情報を共有することは全くやぶさかでございません。その上で、ノリもしっかりと支援をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。  それで、今、婚活や担い手育成にどのような考えがあるかということでお話させていただきます。  1次産業等についてでありますが、まず農業関係では、独立・自営就農を開始した農業者に対して、年間最大150万円を最長5年間給付する国の農業次世代人材投資事業を活用し、就農直後の経営確立を支援しています。平成24年度からの給付者は14名であります。市の単独事業としては、親元就農者に対し農業後継者就農奨励金を、就農して1年後に5万円、3年経過後に10万円支給し、就農意欲の向上と担い手の持続的な育成に努めています。  また、都市部からのUIターン者などの新たな農業担い手の確保につきましては、本市の各種移住施策と連携し、農業研修時の生活費支援事業や新規就農時の機械導入の支援事業に取り組んでまいります。  漁業の関係では、県の次代を担う漁業後継者育成事業を活用し、平成24年度からこれまでに13名が漁業技術習得のため研修を受けられました。2年間の研修を終了された方々全員が漁業に従事をしていただいています。  また、これに市の単独事業として、新しく正組合員の資格を取得された漁業者に5万円、その方が2年経過すれば10万円の奨励金を準備し、漁業就業意欲向上を図っています。  今後も国、県の補助事業を活用しながら、担い手の育成確保に努めてまいりたいと思っているところであります。 236 14番(本田順也君)  ぜひともその跡取りを残すという形でいろんな事業を持ってきていただきたいと思います。その後にやっぱり婚活というのが出てくるのかなと思います。婚活でいえば、今、政府の考えでAIを活用してという感じで、AIを活用する、ほかの自治体でもそういったことを使ってされているとお聞きしますけど、そういったことを今後何か考えておられるのかどうかお伺いします。 237 市長(古川隆三郎君)  今現在、市が取り組んでおりますハッピーカフェ等を設置して、個別の相談やお見合いを実施していますので、これはこれで継続させていただきたいと思います。  また、「しまばら大婚!」大作戦といって、農業者の婚活を支援し、正式な結婚カップルの誕生が確認されています。また、漁業者の出会いの場等も求めていきたいと思います。  それから、AIを活用した婚活はどうかと。何でもかんでもAIでコンピューターが相手を決める。私の世代ではちょっと実は抵抗感があるんですが、意外と今どきの人たちは、若い人たちはSNSでお互いの情報交換したりして、それが出会いの場につながっているのは事実ですから、AIが特定の人を組み合わせることも考えようによっては便利なんでしょうけど、SNSの活用あたりはすぐでも取り組めることじゃないかと考えます。 238 14番(本田順也君)  AIって本当にいろいろ考え方によっては利用しやすいというか、人を雇用するのも、仕事をしていない人たちってゲームを結構している方で、そのゲームの間で話をしながら、最近仕事をしているという話をして、いや、しとらんと。そして、何かするという話をして、じゃ、どこどこの仕事を探しよっよとか話をして、それから仕事をし始めた人もいますので、どこでどうつながるか分からないけど、AIとか、そういったゲーム感覚で最近の若い人たちは進めていく場合がありますので、そういったことからも、今から先ばかにできない課題かなというふうに思いますので、ぜひともそういったことも取り組んでいただきたいというふうに思います。  それでは、今回質問をさせていただきましたが、今までした内容について、今から厳しくなっていく時代かもしれませんけど、やはり時代背景で今まであるものを潰さないように新しくしていくというのを、これから先いろいろ考えていただきたいというふうに思いますので、ぜひともこれから古川市長がこの4年間で一生懸命されたいことを十分にしていただきたいというふうに思いまして、今回、一般質問の登壇をさせていただきました。どうもありがとうございました。 239 議長(生田忠照君)  本日はこれにて散会いたします。  明日は定刻より本会議を開きます。                              午後3時30分散会 Copyright © Shimabara City Assembly Minutes, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...